私は貝になりたい(1959)のレビュー・感想・評価
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フランキー堺だがシリアス
赤かぶ検事のフランキー堺しかろくに知らない若輩者だが、それゆえフランキー堺は喜劇人だと思っていた。こういう役もあったんですね。銃剣突撃させられる兵卒の悲哀。こんなんで戦犯にされたら浮かばれねぇや。
民主的な軍隊なんて存在しない
中学生くらいの時に、SMAPの中居くんが主演のリメイク版が流行っていた。その当時は「私は貝になりたい(特にホタテ)」なんて言って茶化していたけど、原作がこんなに胸に刺さる作品だとは思っていなかった。東京裁判では、実際に二等兵で死刑になった人はいないそうだが、何が何だかよくわからないままに戦争責任を追及されて有罪になってしまう理不尽さ、悲惨さはこの作品が表しているものと共通しているように思う。「だから東京裁判は不当で、亡くなった方は是非とも靖国にまつらにゃいかん」ということではなくて、戦争に負けるというのはこういうことなのだ、という一つの例示であり、強く戦争に反対するメッセージを伝えるものだと私は理解した。
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