劇場公開日 1959年4月12日

「無知と無力」私は貝になりたい(1959) Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5無知と無力

2022年7月3日
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大戦末期にありながら日本海軍の秘策を語り合う人たち。恩赦を待つばかりと楽観的な死刑囚の見送り。フランキー堺の表情には悲壮感も悟りも表れない。ただ与えられたその日々を過ごす。大きな社会の仕組みの歯車に無力に轢き込まれる。彼が無知だからではない。器用に逃げおおせるものもいるかも知れないが、大多数は自らでは及ばぬ巨大な不条理に巻き込まれる。
70年前の話としては片付けられぬ話。不条理は今も個人を踏みにじる。

Kj