「戦争という名の理不尽」私は貝になりたい(1959) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争という名の理不尽
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DVDで鑑賞。
市井の人を演じさせたら、フランキー堺の右に出る者はいないんじゃないかなと思いました。「世界大戦争」と云う映画でもそうでしたが、戦争がもたらす理不尽に翻弄され、幸福な生活を享受することさえ許されない状況に怒りを露わにする男を演じていました。繊細な演技によって、心の内の深い悲しみや様々な感情が画面を通して観る者の胸を打つ…
非人道的行為であったとしても、上官の命令に逆らえばこちらの身も危ない中で、捕虜の米兵を刺殺せざるを得なかった豊松。裁判においてそのことを斟酌してくれたら彼は死刑にならずに済んだかもしれない、と思いましたが、米軍側に立って考えると、仲間を無惨に殺害されているわけで…。やはりこれも戦争と云う状況が生み出した理不尽以外の何物でも無く、決して繰り返してはならない悲劇だなと思いました。
※修正(2022/03/27)
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