海から来た男

劇場公開日:

解説

神戸が舞台の歌謡もの。石島達寛と藤本義一のオリジナルを新進・山崎芳照が監督し、同じく新進の藤井春美が撮影した。

1959年製作/68分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1959年3月15日

ストーリー

外国航路の貨物船エベレスト号が神戸港についた。原田は仲間の野村と上陸した。原田は戦時中別れ別れになった母親を探していた。野村のなじみのホテル「みなと」に行く途中、原田は夏子という女が運転する車にはねられた。傷は軽かったが、彼女は治療代をむりに渡すと、キャバレー「ブラック」で会おうといった。「みなと」の亭主・清造は昔、船乗りだった。一人娘の美津子は野村を慕っていた。が、ギャングの親分、権藤は清造が「ブラック」の支配人・林から借りた五十万円をタネに「みなと」の立退きをせまり、美津子をもねらっていた。原田と野村は権藤の子分を追い返した。その夜、二人は夏子に治療代を返そうと、「ブラック」に行った。権藤らに囲まれ、乱闘となり、結局、二人は警察に連行された。翌朝、二人が港へかけつけたとき、エベレスト号は出航していた。半年経たねばもう帰ってこない。また「みなと」へ行った。--林は夏子の父、「ブラック」の経営者・田島をくどき、「みなと」を五百万円でうりつけようとした。田島は林に交渉一切をまかせた。夏子は父からすすめられる縁談を断わる口実に恋人がいるといい、誕生日のパーティに招待しろといわれた。原田に訳を話し、一日だけの恋人になってもらった。当日、原田は「みなと」の父娘のことを話し夏子に借金を申しこんだ。林の中傷で、原田を無頼漢と思った父から断られ、夏子は自分の車を担保にして金をつくった。野村は海員組合で、次の航海の前借として十万円をつくり、林、権藤らにかけ合った。が、ムダだった。夏子は林の悪ラツさを父に告げ、「ブラック」で金と引きかえに証文を取ると、林を店から追放した。権藤は彼女を誘カイし、港の倉庫の地下室に閉じこめた。知らせで、原田と野村はそこへ向い、清造は警察へ知らせた。乱闘のすえ、むろん権藤らは逮捕された。--野村と美津子のために、原田は野村の身代りに船に乗った。夏子を残して。どこかで生きているだろう母を探すために。

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