手錠をかけろ

劇場公開日:

解説

樫原一郎の小説『トランペット刑事』からの脚本を、「ドジを踏むな」の日高繁明が監督し、「女ごころ」の小泉福造が撮影した刑事もの。

1959年製作/93分/日本
原題または英題:The Entrapped Gangstars
配給:東宝
劇場公開日:1959年2月17日

ストーリー

東京港の沖あいに、溺死体があがった。浅草署の老練刑事・進藤とパトロールカーに乗る辺見刑事が現場につき、調べにかかった。--船頭の藤作爺さんが進藤といた飲み屋から呼びだされ、何者かに殺された。彼の孫娘・千加子は進藤の息子・三郎の恋人だった。三郎は警視庁に入ったものの、交番勤めが性に合わず、父の期待に反して、警視庁音楽隊のトランペット吹きになっていた。--溺死体は杉山という金融業者だった。三郎と辺見の乗り合せた電車にスリがいた。スリは逃げ、その被害者は田中利男と名乗ったが、被害はないと言い張って去った。--辺見が杉山の家でもらったキャバレー・プリンセスのマッチと、藤作殺しの現場に残されたマッチは、その軸の材質が一致していた。辺見は三郎にわけを話しプリンセスの新しいペット吹きとしてもぐりこませた。三郎は金ほしさにバイトをすると父も恋人もあざむいた。--三郎はハマで鳴した人斬り五郎というふれこみでマネージャー田中や歌手由紀をあしらった。用心棒の大沼が例のスリの被害者らしかった。家出娘をときどき連れこんだりしていた。由紀はこのキャバレーのボス滝沢の情婦だった。例のスリがある日やってきた。吸取りの政といい、滝沢と杉山の「共同事業」の書類をスリ、それをタネに滝沢をゆすりにきたのだ。共同事業とはダム工事場への売春婦の供給であり、二人の仲違いで杉山は大沼から殺された。偶然、現場を見た藤作爺さんも殺された。残りの書類を持って杉山の二号、節江も滝沢が殺し、政の書類は五十万で買収しようとした。が、政は三郎の急報で辺見に捕った。--千加子の弟・登志夫が三郎を訪ねてき、一味に捕った。三郎の正体が知れた。何も知らぬ三郎は一度、彼らに捕ったが、脱けだし、ついに滝沢、大沼らを捕えた。--登志夫少年らの合唱会に、腕を負傷した三郎ら音楽隊の一行がやっとかけつけ、伴奏した。客席では、父や恋人が満足げにききほれた。

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