南極地域観測隊第一回越冬の記録 十一人の越冬隊
劇場公開日:1958年10月6日
解説
国際地球観測年事業の一つとして、昭和三二年二月一五日から翌三三年二月二四日までの一年間、南極地方に初の越冬をなしとげた十一人の記録。撮影は越冬隊員の藤井恒男、佐伯富男、本観測隊員の疋田桂一郎、森松秀雄の四人。現地録音は越冬隊員の作間敏夫が担当。
1958年製作/79分/日本
原題または英題:Eleven Japanese at the Antarctic
配給:NCC
劇場公開日:1958年10月6日
ストーリー
--宗谷は雛岸していった。未知の南極地域での生活がはじまる。まず基地の整備。三月半ばになると早くも冬の訪れ(南半球では季節が逆)だ。はげしいブリザード(雪あらし)の中での苦しい作業。五月ニ二日からの四十三日間は太陽のない暗黒の空世界である。オーロラの観測。夜をいろどって乱舞するオーロラの実態がはじめて紹介される。やがて太陽の再来とともに春の訪れ。探検旅行の計画が練られ、次々と実行に移される。犬たちも活躍する。こうして十一人が基地に十カ月あまりを送ったころ、第二次観測隊をのせた宗谷が南極海に近づいた。だが四十六日にわたって氷に閉じこめられ、苦闘のすえ氷海に脱出できたが、秋が近づくとともに氷はかたく凍りはじめた。宗谷はこれ以上の前進をあきらめ、飛行機で越冬隊をたすけ出すことになり、昭和基地に引上げ命令を出した。いよいよ昭和基地と別れる日。十一人は次々に離陸した、--次の越冬隊の訪れを信じて。
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