お母さんの幸福

解説

主婦や家族に対して、結核の正しい知識を普及しようという意図を持った作品で、桜映画社の製作によるもの。脚本は片岡薫・西沢裕、監督は木村荘十二。坂本武・堤真佐子・川口のぶなどが出演している。

1958年製作/48分/日本

ストーリー

或る平和な家庭の話。お母さんが突然肺結核と診断され、お医者さんは入院を勧めるがお母さんは家の事が心配で自宅療養にした。--そこで家の中には大革命が起った。病気をなおすためにはお母さんは規則正しい生活をしけなればならない。お姉さんは会社を休んで一家の采配をふり、お医者さんから渡された安静度表によって、長期療養の体制を図り家族全部がお母さんの一日も早くなおる事を願って協力する。四つになる坊やと、小学校へいっている洋子ちゃんにとって、お母さんの病室に入れない事が一番つらいのである。洋子ちゃんは図画の時間に病床のお母さんを、早くよくなりますように念じながら描いた。お父さんも口にこそ出さないが本屋に行って結核治療法をそれとなく研究する。病床のお母さんの心遣いは、ふとすると「お父さんのワイシャツにアイロンかけた」「今日のお弁当のおかずは」と出て来てしまう。「お母さんそんな事心配しなくてもいいのよ」お姉さんは明るく笑っていうのだが、なにからなにまで本当に大変である。不自由で、心配で、つらいことが多いがお母さんの全快する事を祈ってみんなががんばる。お母さんが、再び家族の一員にもどって、新しく明るい平和な家庭生活が営まれるのも間近い事であろう。

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