東京の休日(1958)
劇場公開日:1958年4月15日
解説
山口淑子の映画生活二十年記念映画。「家内安全」の井手俊郎と「ジャズ娘に栄光あれ」の山本嘉次郎の共同脚本を山本嘉次郎が自ら監督し、「どん底」の山崎市雄が撮影を担当した。「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」の山口淑子、池部良を筆頭に、東宝のオールスターが顔を見せている。色彩はイーストマンカラー。
1958年製作/87分/日本
原題または英題:Holiday in Tokyo
配給:東宝
劇場公開日:1958年4月15日
あらすじ
今日もアメリカから観光団の一行が羽田空港に到着した。乗客の一人メリー川口は、現在ニューヨークで一流のデザイナーとして活躍している女性である。彼女が今度二十年ぶりで日本に帰って来たのは、故郷の土に眠る両親の墓参りをすることが目的だった。ところが、この“おしのび来日”も新聞紙上に掲載されてしまい、記事を読んだ同業者で幼な馴染みの蝶子は早速彼女のホテルを訪れ、一緒にファッション・ショウを開くことを提案した。蝶子はこの催しによる自分の名声もさることながら、パトロン小松原の名をもう一度浮かび上らせたいという希望があった。有頂天になった小松原はオカボレしている芸者八千代に口をすべらす、八千代はゾッコンほれている毛織会社の宣伝部員林に……という具合で内証内証の話はたちまち巷に拡がった。こうして、メリーを踏み台にひと旗あげようと一同が虎視タンタンの努力をしている折も折、一人の男がメリーをホテルに訪ねて来た。泉と称する青年で、かつて彼女が故郷の天海和尚宛に郵送した手紙を持参していた。その手紙は、墓参に使う金や寺への寄附金などの細目を書いたものである。天海の甥と名乗る泉を信用してしまったメリーは、彼をホテルに滞在させた、さすがのペテン師も日日にふれるメリーの美しい心情に悪事から目ざめるようになった。メリー川口帰朝記念「グランド・ショウ、春のファンタジア全三十景」はマダム蝶子協同製作、小松原寛構成演出の名のもとに開催された。しかしその成果は、蝶子や小松原の名がクローズアップされ、林のアジア毛織が大発展をとげたわけではなく、世の注目を浴びたのはメリー川口の新感覚のデザインだけだった。メリーの実行力と人柄に尊敬の念を抱いた泉は、彼女の大成功をたたえ、はじめて熱い抱擁をかわした。数日後、朝の職安へ急ぐ泉の姿が見られた。その頭上をメリーをのせた旅客機がアメリカへ飛んで行った。
スタッフ・キャスト
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メリー川口山口淑子
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フランク仁田沢村いき雄
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キャザリン仁田三好栄子
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ヘンリイ三木小杉義男
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キチイ三木出雲八重子
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バーテンダー池部良
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天海の甥三船敏郎
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バレーの踊り子根岸明美
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バレーの踊り子中田康子
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バレーの踊り子重山規子
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バレーの踊り子羽鳥英一
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バレーの踊り子淡路恵子
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バレーの踊り子草笛光子
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マダム蝶子久慈あさみ
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ユキ子白川由美
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キヨ子青山京子
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小松原寛上原謙
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林敬太小林桂樹
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バスガイド若山セツ子
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バスガイド杉葉子
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芸者八千代八千草薫
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ちかげ扇千景
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のぶ子乙羽信子
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みちよ新珠三千代
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堀洋子司葉子
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ジョージ田中宝田明
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おでん屋の女将原節子
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ジャマイカの権造志村喬
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自動車ショウのMC山田真二
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スピードガールA団令子
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スピードガールB家田佳子
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スピードガールC三井美奈
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スピードガールD水野久美
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スピードガールE笹るみ子
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スピードガールF磯村みどり
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スピードガールG竜見俊子
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泉二郎小泉博
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ファッションショウのMC森繁久彌
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ファッションショウのモデルA安西郷子
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ファッションショウのモデルB河内桃子
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ファッションショウのモデルC白石奈緒美
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ファッションショウのモデルD森啓子
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ファッションショウのモデルE立花映子
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ファッションショウのモデルF白川由美
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ファッションショウのモデルG青山京子
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ファッションショウのモデルH根岸明美
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ファッションショウのモデルI飛鳥みさ子
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日本メドレー越路吹雪
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チャイナ・マンボ雪村いづみ
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フィリッピンの歌手テッシー・クィンタナ
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フィリッピンの歌手ビンボ・ダナオ
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台湾の歌手陳恵珠
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天海和尚柳家金語楼
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子守唄を歌う女宮城まり子
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子守唄を歌う女香川京子
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ボーイ久保明
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営業部長加東大介
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バスの運ちゃん江原達怡





