お月さん今晩わ

劇場公開日:

解説

酒井尽三のオリジナル・シナリオを「青春の冒険」の吉村廉が監督、「童貞先生行状記」の間宮義雄が撮影した歌謡メロドラマ。牧真介、二谷英明、歌手藤島桓夫が主演するほか、葵真木子、杉幸彦、深見泰三、高友子、天草四郎、三田容子らが出演。

1958年製作/47分/日本
原題または英題:Hallow,Mr.Moon
配給:日活
劇場公開日:1958年3月25日

ストーリー

画家になろうと青森から上京してきた滝本は、似顔絵を描いて暮していた。同室の淳吉は彼と同郷で、食堂のコックをしながら、歌手になる勉強をしていた。滝本と同じ簡易ホテルに住むキャバレーの踊子光子は養父のテキ屋の元締・岩見の目を盗んで、好きな滝本を種々援助していた。淳吉はホテルの管理人の娘花子と好き合っていた。--滝本と淳吉のサイフが何者かに盗まれた。ヤクザの安川がゲイボーイの清州をしめあげ、サイフを取り戻した。その時、仲裁に入った愚連隊の一人を安川は傷つけてしまう。相手が謝り、大事にはならなかったが、滝本は光子がくれた金が騒動のもとと、サイフの金を光子に返してしまう。光子はその代りに滝本の絵のモデルにならせてもらった。岩見は光子と滝本と会うことを禁じ、ある日二人が一緒にいるところへ来ると、滝本をののしり、カンバスを足蹴にした。滝本はカッとし、パレットナイフで彼の肩口を刺した。滝本が警察にいる間、岩見は光子をキャバレーの支配人池田へ売り渡し、表面は金持の嫁になったことにした。滝本は淳吉のなぐさめをよそに、故郷へ帰ることにした。光子が池田のもとから逃げ帰ってきたとき、安川は彼女を連れて駅へ向った。二人は抱きあうことが出来、青森で新家庭を築こうと誓った。安川はボスから預った金を、二人へ銭別にやった。その夜、簡易ホテルでは皆が集り、二人を偲ぶ酒宴を開いた。そこで、淳吉は“お月さん今晩わ”などを歌ったのである。

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