母つばめ

劇場公開日:

解説

吉野夫二郎の原作を「社長三代記」の笠原良三が脚色し、「赤穂義士(1957)」の伊賀山正光が監督、「娘十八御意見無用」の藤井静が撮影。天津羽衣の口演による浪曲母もの。主演は「多羅尾伴内 十三の魔王」の三浦光子、「赤穂義士(1957)」の喜多川千鶴、「サザエさんの青春」の松島トモ子、「乱撃の七番街」の波島進、加藤嘉、「娘十八御意見無用」の森美代志、及び入江たか子、高木二朗、片岡栄二郎、花澤徳衛等。

1958年製作/59分/日本
原題または英題:Between Real and Foster Mothers
劇場公開日:1958年1月15日

ストーリー

伊豆の山々に囲まれた静かな町--。みち子はすみの許にひきとられ、実の母はなくともすくすくと育って行った。だが養父が死んだので、一家は困窮した。その上、すみも胃潰瘍で倒れた。みち子は学校が終ると、篭をかかえて温泉宿を土産物の行商に歩いた。或る日、「菊屋」を訪れたみち子は、東京の松崎病院の息子明夫に同情されて、品物を買って貰うが、それが縁で二人は遊び友達になった。たまたま明夫の母玉乃からみち子に渡された金に不審を抱いたすみは、病身をおして礼に出かけるが、そこで発作に襲われた。すみは明夫の父の診察を受け、東京で手術し、一ヵ月後にはすっかり体も恢復した。病院の表門で、すみは十数年前の芸者仲間だったまつに再会した。まつから、明夫の母玉乃が実はみち子の生みの母であることを聞かされ驚いた。一方の玉乃もみち子が実の我が子と知らされ、その驚きは格別。玉乃はみち子を引き戻したいとすみに話した。が、すみはみち子を連れて、伊豆へ帰ってしまった。伊豆では、街の小出一家が彼女のやっている飲み屋「住乃家」の引渡しを要求して来た。思案した揚句、遂にすみはわが子の幸せを願い、みち子を渡そうとした。家をとび出したみち子は、当てもなくさまよい歩いていたが、放心していて近づく列車にも気づかなかった。一瞬の危機、みち子は担任の佐々木先生に救われた。もはや離れぬことのできない母子の姿を見て、玉乃は彼等の幸福を願って彼等を東京に迎えることにした。佐々木先生や友達に送られて二人は伊豆を後にした。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

5.0t

2017年7月2日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ki_ma47