肉体の悪夢
劇場公開日:1957年11月17日
解説
「狂った関係」の共同脚色者の一人、陶山鉄の原作・脚本を「肉体の反抗」の野口博志が監督、「十七才の抵抗」の永塚一栄が撮影した。主演は「肉体の反抗」の筑波久子、「素足の娘」の大坂志郎、「月下の若武者」の水島道太郎、「高校四年」の三島耕。
1957年製作/95分/日本
原題または英題:Dope Ring
配給:日活
劇場公開日:1957年11月17日
あらすじ
精悍な体つきの大島麟太郎は、貿易商を看板に悪事を働くボスの水戸から保釈金をうけて仮出所した。水戸は大島の腕力に目をつけ、対立する東亜組の襲撃を防ぎ、自らの仕事の用心棒にと大島を引き抜いたのだ。その頃、土建会社の若社長黒田清隆は、持病の胃痙攣の発作によってかけ込んだ病院で手あてをうけたインターン石川芙美を知り、芙美も母や姉の妾生活から逃れたいと思っていた矢先だったので、二人はひかれるようになった。たまたま水戸の経営するバー「ボスコウ」に二人が立寄った時、東亜組と大島の喧嘩がおき、黒田が大島に加勢したことから、彼等もまた知り合うようになった。その後芙美は母の情夫に犯されたことから進んで黒田と同棲するようになり、しばらく楽しい日を送ったが、黒田は持病に苦しんで麻薬を使ったことから、次第にこの薬のとりことなり、芙美も悪いと知りつつ薬を求めて危険を犯すようになった。そこで水戸は彼女を使い、麻薬の販路を拡張しようとするが、彼女の拒絶にあい、秘密を知られた以上は、と殺害計画をたてる。それを知らぬ黒田と芙美は、山奥の温泉に行き、麻薬をやめて再出発を誓ったが、そこに現われた水戸により、逃れられぬ危地におとし入れられる。そこへ突然大島の笑声が聞えて来た。彼こそ、実は水戸の身辺を洗うために派遣された海上保安官だったのだ。立場の逆転した水戸は死物狂いの抵抗をしたが、すでに警官は彼の周囲をとりまいていた。黒田と芙美は、会心の笑みを洩す大島に再生を誓った。
スタッフ・キャスト
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大島麟太郎水島道太郎
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石川芙美筑波久子
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黒田清隆大坂志郎
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上田淳三島耕
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松本正平雪岡純
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マダム美耶渡のり子
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牧野篤子月玲子
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水戸(竜徳元)美川陽一郎
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秘書の西神山勝
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用心棒の泰高瀬将敏
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乾分A瀬山孝司
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乾分B水谷謙之
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乾分C英原穣二
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株屋の須藤伊藤寿章
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芙美の母琴藤代鮎子
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芙美の姉みゆき山田美智子
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芙美の姉千里浦島久恵
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小柳専務弘松三郎
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黒田の母相馬幸子
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荒井班長伊丹慶治
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宮崎次長宮原徳平
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山村保安官長弘
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伊沢弁護士山田禅二
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看護婦藤林雨宮節子
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東亜組虎二階堂郁夫
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東亜組亀黒田剛
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愚連隊の信青木富夫
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白バイの警官須藤孝
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見習看護婦の清チャン所寿子
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温泉旅館番頭水木京一
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駐在の老警官二木草之助
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料亭に来る刑事八代康二
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山小屋に来る刑事島村謙二
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黒田の弟の大学生宮川敏彦
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黒田の弟の高校生沢本忠雄
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黒田の妹の女子高校生三沢孝子
