緋ぼたん肌
劇場公開日:1957年7月2日
解説
川口松太郎の原作から、「二十九人の喧嘩状」の八尋不二が脚本を書き、「修羅時鳥」の萩原遼が監督、撮影は「若さま侍捕物帖 深夜の死美人」藤井春美が担当した。主な出演者は、「ふたり大名」の大川橋蔵、「源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流」の片岡栄二郎、「さけぶ雷鳥 (三部作)」の大川恵子、「桂小五郎と近藤勇 竜虎の決戦」の大河内傳次郎。ほかに、霧島八千代、桜町弘子、阿部九洲男、月形哲之介、星十郎など。
1957年製作/88分/日本
劇場公開日:1957年7月2日
ストーリー
将軍家台覧の試合に大草徹之助は、相手の戸田平吾を破り勝利の栄誉を得たが、更に美人の名高い三谷家の一人娘千種との将来も約束された。その上母が異る故に侘住居を続ける只一人の兄源次郎も屋敷に一緒に住むようになり、度重なる喜びに一家は湧き立った。しかし、一人暮しの勝手放題に慣れた源次郎にとって旗本の暮しは窮窟過ぎた。ある日、たまには息抜きにと、弟徹之助を誘って街に出た源次郎は、偶然出会った戸田平吾が、試合の恨みに根を持って、徹之助に狂刀を振るうのをかばうつもりが、逆に平吾を斬捨ててしまった。大草家に累を及ぼすのを恐れた源次郎は、跡目相続を徹之助に頼むと、そのまま姿を消した。その源次郎は、ふとしたことから、おきん、お梅の姉妹と知り合った。そして、二人の父、山谷の吉六が病気で、橋場の五郎に縄張りを奪われてしまったと聞き、義侠心を起してそれを取返してやった。源次郎の働きで、吉六一家は昔の隆盛を取戻した。お梅の胸に自然と思慕の念が生れ、それが源次郎の胸にも伝わった。こんな二人の姿を、子持ちのおきんは、所詮かなわぬ恋と悲しく諦めた。一方、大草家の家督を継いだ徹之助に、旗本最高の誉れである日光修理奉行の大役が任ぜられ、戸田一家の憎しみをあおった。時が流れ、今は侍の世界に帰る望みを捨てた源次郎は、双肌一杯に目も醒めるような、緋ぼたんの刺青をすると、生涯やくざで暮らす、とお梅に語った。そして、それを証明するかのように、日光修理奉行の大任を終えた徹之助を襲う戸田一家の刺客たちを斬り伏せると、深い霧の中をお梅と共に江戸の土地から離れて行くのだった。
スタッフ・キャスト
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大草源次郎大川橋蔵
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弟徹之助片岡栄二郎
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父主膳大河内傳次郎
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母さえ松浦築枝
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若党喜平次時田一男
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仲間藤助近江雄二郎
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吉六の姉娘おきん霧島八千代
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吉六の妹娘お梅大川恵子
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三谷小十郎水野浩
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娘千種桜町弘子
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阿部豊後守大邦一公
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戸田平吾月形哲之介
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弟平之進中野雅晴
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父越前守有馬宏治
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三枝新右ヱ門藤木錦之助
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押上の平助浅野光男
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千束の七兵衛小田部通麿
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花川戸の仁三郎荒木忍
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伊太郎山本順太
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山谷の吉六堀正夫
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吉六の子分伝六星十郎
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橋場の長五郎阿部九洲男
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長五郎の子分金五郎楠本健二
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長五郎の子分一香月凉二
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長五郎の子分二島田秀夫
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旗本一人見寛
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旗本二小田真士
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旗本三遠山恭二
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老審判熊谷武
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若侍一中野文男
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若侍二国一太郎
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若侍三東日出雄
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藩士甲石丸勝也
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藩士乙河村満和
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藩士丙南方英二
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学塾師範矢奈木邦二郎