鞍馬天狗 角兵衛獅子(1957)

劇場公開日:

解説

大佛次郎の原作から、「源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流」の結束信二が脚本を書き、「青雲の鬼」の河野寿一が監督した東千代之介主演の東映・鞍馬天狗シリーズの第二作。撮影は「暴れん坊街道」の吉田貞次。主演は「ふり袖捕物帖 ちりめん駕篭」の東千代之介、「源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流」の千原しのぶ、「大名囃子 (前後篇)」の丘さとみ。ほかに日吉としやす、月形龍之介、神田隆など。

1957年製作/64分/日本
劇場公開日:1957年4月23日

ストーリー

京は場末の町に角兵衛獅子を舞う杉作、お新の子供二人は稼ぎの財布を盗まれ途方に暮れるが、黒覆面の武士に金を貰って助かる。二人の子供は親分の長七の家へ戻るが、長七は子供たちを助けた武士の名を倉田と聞き悪企みを考える。倉田とは、勤皇の志士鞍馬天狗と知っていたからだ。翌日、天狗の隠れ家に杉作を連れた長七が現われ昨日の礼を述べた。が彼は背後に、天狗を狙う無数の新選組を連れていた。しかし乱闘の中を天狗は姿を消した。長七は杉作を引ずって家へ帰ったが、そこには鬼畜に等しい長七を恐れる八人の角兵衛獅子の子がいた。そこへ一瞬、天狗が現れ、八人の子を薩摩屋敷へ伴って保護した。ところが天狗は、子供たちを置いたまま幾日たっても出て行った切り戻らない。天狗を恩人とたのむ杉作は、彼を探そうと飛出す。泥棒稼業を止めた黒姫の青兵衛も杉作の健気さに手を携えて、天狗探しを承知する。しかし幼い杉作は走り疲れて祠の中で眠ってしまう。が、ふと目を覚すと月光の中に懐かしい天狗の姿。天狗は杉作をも白馬に乗せ、前方を行く新選組隊士原木を追い、その手から大阪城代への書状を奪った。彼は杉作を西郷吉之助の許へ連絡に走らせる一方、自分は原木になりすまし大阪城で城代鷲田備後から暗殺人別帳を手に入れる。だが、不覚にも天狗は水牢に落ちる。一方、杉作の報せで西郷屋敷の同志は天狗救援を叫ぶが、西郷は、一人のために多数の者の血を流させたくないと制止。その代り天狗に代って杉作ら少年たちの保護をする。そして心配した天狗も、今は対決の時でないとする近藤勇に送られ薩摩屋敷へ戻る。しかし杉作一人は、これこそ新選組の策略ではないかと考えていた。

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