東京のテキサス人
劇場公開日:1957年3月20日
解説
「警察官」の関沢新一が脚本を書き、「星空の街」の小田基義が監督、「空の大怪獣 ラドン」の芦田勇が撮影を担当した爆笑篇。主な出演者は「東京よいとこ」の南道郎とE・H・エリックのコンビ、「嵐の中の男」の磯村みどり、ほかに河上敬子、三遊亭金馬、木下華声、柳亭痴楽、小畑やすしなど。
1957年製作/59分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年3月20日
ストーリー
ヘッポコボクサー平道盛は八百長試合にも勝てずクラブをクビになる。ドライ軒のお花ちゃんに励まされている処へウェスタンデーンと名のる男。アメリカをくいつめ、のめば忽ち怪力のでる秘薬をもってやってきたのである。彼の怪力に驚いた道盛は早速彼を大ボクサーに仕立てようと決心。一方クラブのボス九六はドライ軒で借金の返済を迫り、できなきゃお花をよこせと脅かす。拳闘界にデビューしたデーンは秘薬のお蔭で連勝を続け、クラブのズドン大山と決戦することになった。慌てた九六は形だけの情婦おでんに内幕を探らせる。ある日道盛とデーンが酔っ払ってクスリの自慢をしている処へ現れたおでんが注意してやるが、後をつけた一味に肝心の薬を奪われてしまう。翌日、彼女が心配して訪ねて来、デーンと意気投合する。ドライ軒の借金を返すべく、デーンの試合にかけられた懸賞金五〇万円をあてにしていた道盛だったが、薬がなくてはと悄気ている処へ、おでんが自分が手引するからと薬をとり返すことになった。しかし二人は慌てた余りちがったクスリをとってきた。さて試合の当日、様子が変とおでんは監禁される。リングの上では薬のないデーンはダウンの連続。しかし漸く脱出したおでんの計らいで薬はデーンに届き見事一発で敵を倒す。苦り切る九六の前に警察の手。万事解決し、一同に送られて羽田空港を発つデーンの傍には新しい生活へ入るおでんの姿があった。