星空の街
劇場公開日:1957年1月15日
解説
ジャズ界の人気者小坂一也が主演する青春篇。入江一夫の脚本から「いで湯の姉妹」の小田基義が監督、同じく鈴木斌が撮影を担当する。主な出演者は小坂一也をめぐって「江利チエミの サザエさん(1956)」の青山京子、「歌う不夜城」の江原達怡、「天上大風」の河内桃子、「若人の凱歌」の藤木悠など。
1957年製作/56分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年1月15日
ストーリー
S学園ラグビー部の花形フルバック一也は、ゲームの最中相手方の達治のタックルで倒れた際、選手として再起出来ぬほどの重傷を受ける。達治や級友の阿矢子は病院を訪れて元気づけるが、一也は退院したら阿矢子と同じ音楽部に入り、音楽の道を進もうと考えていた。一方、達治も父親の急病で、家業のダンスホール経営の実務に就くことになった。新橋駅に程近いナイトクラブ・フランチェスカ。達治は支配人板谷や重役連を集め健全経営の方針を説くが、熱心に聴き入るのは秘書の久美子だけである。彼女は夫吉沢の失踪後、達治の父に救われたいきさつで達治の良き協力者となる。一方、退院した一也は阿失子や音楽部のグループと三津浜のホテルに泊り、ウェスタンジャズの練習に励む。歌手に押された一也は、グループの友情に人一倍努力を重ねた。自信のついた彼等はフランチェスカに出演を交渉したが、達治は丁度、乗取りを企むボス桑田の融資申し出に悩んでいた。桑田の配下板谷はバンドやダンサーの殆んどを連れ去り、流石の達治も困惑するが、一也らの友情を受け入れることに決意した。クリスマス・イヴ、新装なったフランチェスカは若い客で超満員。バンドのウェスタン・リズムや一也の歌も大成功を収めることが出来た。