風雲黒潮丸 完結篇 南海の若武者

劇場公開日:

解説

「風雲黒潮丸」一部・二部に次ぐ完結篇。原作は小沢不二夫。監督、脚色、撮影は「水戸黄門漫遊記 鳴門の妖鬼」の尾形十三雄、伊賀山正光、杉田正二がそれぞれ担当する。主な出演者は「曽我兄弟 富士の夜襲」の伏見扇太郎、三笠博子、「風雲黒潮丸」一部・二部の丘さとみ、「緑眼童子 (二部作)」の徳大寺伸、その他、岸井明、山手弘、大原みゆき、七条友里子、永田靖、清川荘司、阿部九洲男など。

1956年製作/61分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年10月17日

ストーリー

村上義正の根城、樺島へ勇躍赴く夢若、小夜丸、不知火姫ら一党は、一夜俄かの暴風雨で散り散りとなる。夢若父子と不知火姫が辿り着いたのは天草の一角、天狗鼻の浜。一同はそこに住む、かつての天草家家臣高島左近と娘千草の看護に元気を回復、終生変らぬ盟約を交す。一方、義正の出城に近い浜辺に着いたルシアノと小夜丸は城を逃れた鶴菊と再会、驚いたのも束の間、迫手のため城へ連れ去られる。一方、ひよどり島では堀尾河内守や泉州屋が、大破した黒潮丸の修理に大童わ。樺島攻略の残党の話から夢若らの安否を気遣う中、真柄吉之助、悪の兵衛達を従えた義正の来襲。苦闘の末、河内守と泉州屋は夜叉丸の刃に伏し、秀光以下は捕虜、黒潮丸も奪われる。夢でまだら狼から危険を告げられた夢若は、脱出を計った小夜丸らが真柄に捕えられた現場に急行。死闘数刻、さくらぎは鶴菊の体当りに断崖を転落、大鱶の餌食となり、真柄は鶴菊を楯に引揚げる。天狗鼻に帰った小夜丸は、夢若と不知火姫の結婚を望む勝家の言葉に忍び泣く。黒潮丸は完成。ひよどり島の義正一味は次は小西の秘宝をと秀光を激しく追求。この頃、ひよどり島に帰り着いた夢若の母かえでと勘太は兵衛らに発見、二人を庇う仙八は夜叉丸に仆された。夢で母の危難を知った夢若は単身救出に赴き望楼に幽閉、勘太の愛犬クロの働きでかえで共々救出されるが、財宝を秘めた洞窟はクロをつけた夜叉丸らの知る処となる。しかし宝庫に泳ぎ着いた兵衛は大鱶のため水中に没した。再び宝庫に引退す夜叉丸、義正一味は宝庫守護の女兵と乱闘。夢若の奮闘にも女兵は次第に討ち果されるが、引き潮で出現した宝庫に義正は歓喜。そこへ救援に来た高島左近と天草兵。父の仇と義正に対する不知火姫も今や危うしと見えた時、とび込んだ鶴菊が彼の刃に伏す。夢若の一刀にのけぞる義正。だが彼の断末魔の太刀に、夢若への思慕も空しく不知火姫は散る。一夜明け、希望を乗せて進む夢若ら乗船の黒潮丸。人間まだら狼も大海源太郎として同行、海上には大鱶の姿。姫君姿に戻った小夜丸が夢若丸としっかり手を握り合う中、高らかに起る大合唱。

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