へそくり社員とワンマン社長 ワンマン社長純情す
劇場公開日:1956年9月5日
解説
「へそくり社員とワンマン社長 へそくり社員敢闘す」に続くサラリーマン喜劇。スタッフは「へそくり社員とワンマン社長 へそくり社員敢闘」同様原作北町一郎、脚本長谷川公之、新井一、監督は小田基義、撮影は鈴木斌の担当。柳家金語楼、三木のり平、小泉博、北川町子、舟橋元、中田康子が前作にひき続き出演する。
1956年製作/45分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年9月5日
ストーリー
社内恋愛のうるさい渡辺産業で、小野田と雅子は共稼ぎを隠すのに一苦労。知らぬが仏のドラ息子秀康が、雅子に言い寄っては小野田をヤキモキさせる。処が社長夫人峰子の心境の変化から、社長も従来の主義を一転、社員同士の結婚を認め仲人させれば仲人料も支払うという位。恋人同士の若月と三千代は大喜び。だがその日、社長始め男性社員の面々に女名のラブ・レターが舞い込む。運悪く不在だった小野田は雅子に見つけられ、散々の態。ツラ当てとばかり、雅子は誘いに来た秀康と一緒に出かけるが、目的は手紙をよこしたアルサロ・ダイヤモンドの百合子なる女性の観察。ショゲた小野田は若月と夜の街を呑み歩く中、最後に入った“恵比須”で例の恋文が、実は呑み屋の娘清子が頼まれて出した客引き広告と知る。一方、同じ恋文を貰った吉村課長がダイヤモンドで呑んでいると「助けて!」と雅子からの手紙。秀康が酔った雅子を連れ出そうとしている。二人の車を追った吉村は、料亭“喜代州”に連れこまれた雅子を奇略で助け出す。義憤を感じた若月は馘を覚悟で秀康に鉄拳制裁。だが親父の威勢をカサに着た秀康の強制に苦慮した渡辺社長と吉村は、静養中の織田大社長に逢おうと伊東に向う。その留守、会社へ現われた峰子夫人は机にあった例の恋文に逆上、これまた伊東へ。私情にとらわれぬ織田氏の態度に事は解決と喜ぶ二人が御機嫌うかがいの宴の最中、峰子夫人の出現で大騒ぎとなるが、誤解もとけて万事OK。手始めに仲人第一号として小野田と雅子は晴れの結婚式。受付役の若月も、先程依頼した一流会社の先輩から来た就職OKとの電報を破り捨て、三千代と微笑を交した。