君は花の如く

劇場公開日:

解説

暗い過去を背負った女性が愛ゆえに茨の道を辿る哀愁溢れるロマン、東京タイムズなど九紙に連載好評の藤沢桓夫の小説から「四人の誓い」の池田忠雄と堀内真直が脚色、「女難屋敷」の堀内真直が監督を担当した。主な出演者は「青い夜霧の港町」の島崎雪子、「三羽烏再会す」の川喜多雄二、「晴れた日に」の小山明子、「俺は死なない」の清川新吾、「ホガラカさん (二部作)」の田浦正巳、その他夏川静江、須賀不二夫、清川玉枝、吉川満子、永井達郎など。

1956年製作/93分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1956年9月12日

ストーリー

米村泰助に騙されて肉体まで許した竹原朝代は、彼の妻帯を知り一時は死を決意。だが思い直して新生活をと大阪から上京。高校時代の画の教師、中館英一郎の紹介で化粧品会社に就職。中館に私淑する笠井篤夫とも知り合った。彼は将来を嘱望される造船所設計技師。死んだ戦友の妹で肉親もないため彼の家に引取られている音楽学校出身の堀川和歌子と結婚の噂がある。だが笠井は彼女に妹としての愛情しか持てず、朝代と好意を抱き合うようになる。和歌子は二人が睦じく語り合う現場を見、反抗心から、笠井に反対されていたレコード界入りを決意、友達のタップ・ダンサー品子の家に身を寄せる。和歌子の入ったレコード会社は有名歌手引抜きに大阪から辣腕家米村を呼び寄せる。米村は仕事もそっちのけ、執拗に朝代を狙うが、彼女の下宿の息子で、秘かな思いを寄せる修治が妨害。米村は笠井の存在を知り、彼に朝代の過去を語り、手を引けと脅迫。又、品子から和歌子のことを聞き、朝代に復縁を迫る。修治のお蔭で難を免がれた朝代は帰途笠井に逢い、彼は愛を告白。しかし朝代は過去の過失を考え、身を引こうと決心。和歌子に電話するが彼女は、朝代に失敗した米村の誘いで出かけたあと。朝代は早速二人のホテルへ。和歌子に自らの過去を話して米村の本性を暴く。朝代は笠井への愛情を断ち切れず離京を決意。そこに訪れた和歌子は、一時は朝代を怨むが笠井の本心は朝代と語り、彼女に笠井との結婚を約束させる。やがて新人歌手として脚光を浴びた和歌子の発表会。彼女を祝う幸福そうな笠井と朝代。だがステージに立つ和歌子の瞳には涙が光っていた。

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