ノイローゼ兄さんガッチリ娘
劇場公開日:1956年4月18日
解説
中原宏原作による、ラジオ東京の放送劇“東京の青い鳥”を、新人内田弘三が脚色し、「ノンちゃん雲にのる」の倉田文人が監督した。撮影は「青カ島の子供たち 女教師の記録」の岡戸嘉外。主な出演者は、「背広さんスカートさん」の舟橋元、江畑絢子、「栄光と驀走王」の阿部寿美子、「社長三等兵」の江見渉、城実穂など。
1956年製作/81分/日本
劇場公開日:1956年4月18日
ストーリー
インチキ万年筆売りがバレて警察に捕まった又兵衛は、上京した妹のキンに引取られた。貸本屋になった又兵衛は、浅草のストリップ劇場ロマンス座でストリッパーのナオミを知るや、たちまち彼女に惚れこんでしまった。チャッカリ娘のキンは金融会社の大日本金融経済会に手持の金を投資に行ったが、社長の金田が百円の酒代にも困っているのを見てたて代え、会社を横取りしてしまった。ロマンス座の支配人はそういうキンの手腕を見込んで、左前になっている座の建直しを頼んだ。キンは座付作者の青菜太郎を督励して傑作を書かせ、自らも舞台に立って大活躍。そこをまた金融業の銭田三太郎に見込まれ、今度は三太郎の貸金取立業を引受けることになった。勿論、こげつき貸金の半分、一千四百万円を貰う約束である。ところが取立業にあまり身を入れすぎ、恐喝の疑いで警察に捕ってしまった。釈放された彼女は又兵衛と二人で、剣豪ブームにのって景気のいい剣道道場を手に入れた。道場に集った女弟子の中にナオミと瓜二つのみどりを見つけた又兵衛は有頂天になり、彼女をつれてキャバレーに出かけたところ、そこでヌードショウに出ているナオミに会った。又兵衛を恋するナオミはむくれて地方巡業に出かけようとしたが、上野駅で後を追って来た又兵衛につれ戻された。キンは二人に金をやり新婚旅行に出発させた。一方、キンは流行のうたごえ運動に目をつけると、道場を閉鎖し、大日本歌謡学校を立てた。そして青菜を呼ぶと、チャッチャッチャの向うをはるキャッキャッキャを作らせた。又兵衛は副校長になった。校長は無論キン自身である。