漫才長屋は大騒ぎ

劇場公開日:

解説

漫才作家の秋田実の原案をもとにして「港の乾杯 勝利をわが手に」の共同脚色者の一人、中川順夫が脚本を書き、山崎憲成が監督、「清水港は鬼より怖い」の近藤憲昭が撮影を担当した。主なる出演者は関西漫才界のミヤコ喋々、南都雄二、ミス・ワカサ、島ひろし、秋田Aスケ、秋田Bスケ、夢路いとし、喜味こいしの他、蝶々雄二の率いる新芸座の面々。

1956年製作/47分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年3月20日

ストーリー

大阪天王寺裏の長屋で蘭学者の湯川草山が何者かに殺された。草山の手には彼が日頃内職にこしらえていただるまが一つ握られていた。長屋の住人の一人であるお蝶は草山の弟子の金平十之進を怪しいとにらみ、同じく長屋の住人であるノンキでトンマな目明し雄吉に注意するが、雄吉は「あんなええ人を疑えない」といって取上げない。そのうち草山の残しただるまを引きとっただるま屋が殺され、だるまが全部盗まれた。眼のあるために売物にならないといわれ、お蝶のもとに残されただるまは草山の手に握られていたものであったが、お蝶はそれを長屋ののり売りお若婆さんの子供にやった。子供がそのだるまを持ってある古寺の側を通ると、十之進が出て来てだるまを奪ってまた寺の中に姿を消した。子供からそれをきいたお蝶は長屋の連中に書置を残すと雄吉をつれて古寺に出かけた。古寺の地下室には邪教団てんつくてんてん教の集会が開かれていた。てんてん教は毒兜虫を放って疫病を流行させ、天下の覆滅を計ろうとしていた。草山はその毒を消す処方を記した秘文書を眼のあるだるまの中にかくした。邪教の一味である十之進はだるまを奪うために草山を殺し、更にだるま屋を殺したのであった。十之進が子供から問題のだるまを手に入れて来たので団員一同は大喜び、奇怪な神像の前では美女の乱舞が始まった。お蝶と雄吉もその中に交ったが遂に化の皮をはがされ、あわやという時、急を知ってかけつけた長屋の連中が現われ、てんてん教との間に珍妙な大格闘が始まった。長屋の連中が勝利をしめたことはいうまでもない。

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