青空の仲間

劇場公開日:

解説

獅子文六原作のNHK連続放送劇の映画化で、品田喜一が脚本を執筆、「湯の町椿」の堀池清が監督に当る。撮影は「緑はるかに」の柿田勇、音楽は「木曽の風来坊」の松井八郎の担当である。出演者は「あした来る人」の三橋達也、「春の夜の出来事」の伊藤雄之助、「銀座の女」の南寿美子、「愛のお荷物」の高友子、「うちのおばあちゃん」の長谷部健、「女中ッ子」の宍戸錠など。

1955年製作/92分/日本
原題または英題:Under the Blue Sky
配給:日活
劇場公開日:1955年8月2日

ストーリー

月島の工場街に住む南洲と北洲とは幼馴染で、二人共電話局の工事をやっているが、或る日仕事中偶然泥棒を発見したので、その表彰金を当てにしていた。二人は天狗食堂へ出掛けたが、看板娘のお春ちゃんは二人のマスコットで、矢張り彼女を狙っている運転手の鈴木が邪魔で仕方がないのだった。やがて犯人逮捕協力の件で金一封を貰ったが、たったの三百円なのでがっかりして職場へ戻った。南洲はとあるしもたやの裏の電柱に上って、その家の娘梅子が自殺を計っているのを発見して救った。その後偶然梅子の母に会った南洲は、自殺を計った原因は梅子の勤先からダイヤが消えその罪をきせられたためだということを知った。梅子は勤先の同僚川村新吉と恋仲だったが、このため彼は冷くなった。ある日島田代議士邸へ工事に行った北洲は、主人の留守中に栄子夫人が新吉を部屋に誘い入れた現場を発見した。新吉は大慌てで、北洲のところへ口止めに五万円持って来た。その頃、熱海では島田代議士が乙丸を口説いていた。乙丸は鈴木の姉だったが、弟に自動車を買うべく島田を利用していたのだった。北洲と南洲は、新吉と梅子が依然心の底で愛し合っていることを知り、二人の婚礼に使う様にと新吉の五万円も投げ出してしまった。一方、お春は鈴木と乙丸の間を疑っていたが、姉であることを知って誤解はとけ、心も晴れて鈴木の胸に身を投げた。それを見た北洲と南洲は、淋しく下宿へ帰って焼チュウを飲み涙を流すのだった。

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