清水の三ン下奴

劇場公開日:

解説

山田信一の原案を小川三郎と中川明徳が脚色、「春色大盗伝」の冬島泰三が監督する時代劇。撮影は「皇太子の花嫁」の山中晋、音楽は「鬼斬り若様」の上原げんとの担当である。出演者は「森繁の新入社員」の田中春男、「忘れないよ」の森川信、「虚無僧系図」の月形龍之介、「春色大盗伝」の若杉須美子、小高まさる、「浪人吹雪」の北上弥太朗のほか、広沢虎造、神楽坂はん子、宮城千賀子、美雪節子など。

1955年製作/81分/日本
劇場公開日:1955年8月1日

ストーリー

清水次郎長一家の三ン下奴お化けの金太郎とひょっとこの弥太郎は大変仲が良かったが、お茶屋の娘お小夜のことになると真剣にいがみ合った。二人共ぞっこん参っていたのだ。或る日次郎長の家へ薄汚れたフンドシかつぎの松吉というのが訪ねて来て語るところによると、松吉の親方若勇は一時全盛の力士だったが、病気のために落目となり、その為小車の善助という親分は以前に一寸した遊びから若勇が彼に二十両借りたのをいいことに、直ぐに返さなければ化粧まわしを持って行くぞと言い張っていたのだった。そして若勇が、その化粧まわしは次郎長から貰ったものだから渡せないと断ると、それなら次郎長直々頭を下げて受取りに来いと云い置いて持去ってしまったと云うのである。次郎長は一計を案じ、一番弱い金太郎と弥太郎を差向けた。得意になった二人は、道中でイカサマサイコロなどをやっていたが、そのため姐御株のお浜に復讐され、丸裸にされた上化粧まわし代二十両も取られてしまった。すごすごと行く二人は黒駒の勝蔵一家の者につかまってしまう。偶然之を知ったお浜は、私も次郎長親分には随分お世話になったのさ、と二人を助け出し二十両も返してやった。三人は相談し、酒宴の最中踊りにまぎれて善助を別室に誘い込み、金太郎と弥太郎が死物狂いで突っかかり、化粧まわしをひっかついで飛び出した。黒駒はすぐさま次郎長へ喧嘩状を送り、次郎長一家は勢揃い勇ましく富士川辺りへ出掛けて行く。

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