坊っちゃん記者

劇場公開日:

解説

山崎英祐の原作より、「人間魚雷回天」の須崎勝彌が脚色、「俺の拳銃は素早い」の野口博志が監督に当り、撮影同じく「俺の拳銃は素早い」の永塚一栄が担当した。出演者は「ここに泉あり」の小林桂樹、「人間魚雷回天」の津島恵子、「浮雲」の金子信雄、「お月様には悪いけど」の山村聡はじめ、伊豆肇、信欣三、日高澄子、雨宮節子、天草四郎、村瀬幸子など。

1955年製作/97分/日本
原題または英題:Cub-Reporter
配給:日活
劇場公開日:1955年3月4日

ストーリー

競争意識の強い新聞記者の間で、伊勢恭助は人の好い坊っちゃん的性格から失敗ばかりしている。今日も早朝から特種ニュースの電話である。社旗を翻して現場へ赴く途中、競争紙の山名純平の車を追い越して、得意満面、取材後心中者の写真を持って引上げたが、社会部長金丸に怒鳴られて見ると何とその写真は子供の頃の物である。気を挫かれた恭助がA警察署に顔を出すと、柔道仲間の坂本刑事に出会い、重要なニュースを教えられた。勇んで帰社する途中、純平に誘われて飲み屋“吉満”に出掛けた。純平が熱を上げている看板娘の光子の心の打診役を頼まれたのだが、光子の心は、かえって恭助に惹かれた。翌日恭助は早速坂本刑事から聞いた特種の仕事に掛ったが、またまた純平に先を越された。恭助は自信を失ったが、母や妹達に励まされて記事を書いた。新進バレリーナ浅井ルミ子と小柳老詩人の“老いらくの恋”、妻を探し求めて流し歩く“親子タクシー”等、名誉回復に仕事の鬼となった。ところが事実無根だというルミ子からの抗議である。彼は逃げ廻ったが会って見ると二人は互に好意を持った。その後、先輩の野津と共にネタとりに出掛け、盗難自動車を売る大石商事でセールスレディの和子とも親しくなった。野津の指図で恭助は和子の背後を探っていたが、その後、頻々と起った自動車強盗に親子タクシーの六蔵が殺害された。恭助は吉満に泊り込みで事件を追って犯人を突とめ、警察の応援で一網打尽、六蔵の復讐をすることが出来た。新聞社では今日も亦電話が次々と掛って来るが、恭助の顔は明るい。電話はルミ子と光子からである。

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