弥次喜多漫才道中
劇場公開日:1955年4月24日
解説
「恋の捕縄」の倉谷勇の脚本、「勝敗」の佐伯幸三の監督による弥次喜多漫才道中シリーズで、二部に分れて製作される。撮影は赤井隆二、音楽は「仇討珍剣法」の河村篤二と岡政雄の担当である。出演者はラジオ、舞台で活躍中の宝塚新芸座の漫才陣、ワカサ、ひろし、いとし、こいし、蝶蝶、雄二、Aスケ、Bスケらが総出演する。
1955年製作/日本
配給:東宝
劇場公開日:1955年4月24日
ストーリー
〔第一部・化け姫騒動の巻〕彌次郎兵衛と喜多八はお伊勢さん目指して東海道を漫歩中、岡崎の辺で胡麻の蝿にやられて無一文となった。彼らの宿へ領主の息女若狭姫が泊ったが、これは実は江州の炭焼娘であって、通り合わした奥村大膳に落しだねに仕立てあげられ親子対面に行く途中なのである。そこへ樵夫のひろしが、姫恋しさに山から追って来てワカサとラブシーンを展開する。姫が偽物だということが知られると困る大膳は、バレない様にひろしを殺害する相談をしたが、それを盗み聴いた喜多八と彌次郎は大活躍の末奥村一派を縛ってしまう。 〔第二部・腰抜け一家の巻〕大政、小政に良く似た二人は旅人や雲助に間違えられながら宿屋駿河屋へ着いた。後をつけるは胡麻の蝿弁天おわか、その又後をつけるは目明しザコバの広造。宿の亭主は彌次さん喜多さんを大政、小政と間違えてしまう。庭先で老人が危うく首吊りをし損ねたので話を聞くと保下田の久六に孫娘のお篠が無理矢理に連れて行かれたとのこと、偽者大政小政は久六一家へ乗込み五十両出して娘を引取ってやるが、厚かましい二人は路銀として五十両を久六よりせしめた。そこへ本物の大政小政がやって来て大騒ぎ、二組の大政小政に乾分入り乱れてのチャンバラが展開する。危いところをお若に助けられた弥次喜多、懐へ手を入れると五十両がない。相変らず無一文の呑気旅をつゞける彌次さん喜多さん、獲物狙って鵜の目鷹の目の弁天おわか、鈍感な目明し広造の迷捕物、東海道は大賑い。