満月狸ばやし

劇場公開日:

解説

旗一兵の原作を「見ないで頂戴お月さま」の中田竜雄が脚色し、「人生劇場 望郷篇 三州吉良港」の萩原遼が監督、「霧の小次郎 第一篇金竜銀虎 第二篇魔術妖術 第三篇日光月光」の吉田貞次が撮影に当る。出演者は、「お坊主天狗」の中村錦之助、高千穂ひづる、「お夏清十郎」の堺俊二、「二十四の瞳(1954)」の清川虹子、「唄ごよみ いろは若衆」の川田晴久、大泉滉、岸井明、山茶花究のほか歌手の鶴田六郎、池真理子、赤坂小梅、久保幸江など。

1954年製作/83分/日本
劇場公開日:1954年11月8日

ストーリー

野狸王国の親分黒兵衛の伜豆太郎は、乾分狸七を供に化け方修行の旅に出た。宿屋の娘お町を助け、招かれる侭に木の葉の小判で酒宴の席を張ったが、翌朝化けの皮をはがれ、危いところを旅の侍絃之介と三左衛門の主従に救われた。絃之介は若草城の若殿でしのびの旅をしていたのだが、若草城では家老生駒刑部、側室お市の方、犬上典膳等がお城を乗っ取ろうと企んでいた。絃之介主従は河童沼の近くで典膳のひきいる刺客一味に襲われ、絃之介は沼に沈み、三左衛門は斬られた。三左衛門に事情を聞いた豆太郎と狸七は恩返しに絃之介を慕う白妙姫を助けようと、絃之介主従に化け、若草城に乗り込んだが、白妙姫に狸である事を白状しているのを、刑部の息子文之丞に聞かれ、刑部等に生捕られ、姫は座敷牢に押込められた。豆太郎と狸七が危くなった時、河童の看護で傷の直った絃之介が変装して現われ、姫、豆太郎、狸七を助けて戦ったが、形勢不利となる。豆太郎は黒兵衛から渡されていた袋から無線電信器を出しSOSを発した。豆太郎の恋人お夢も加った狸軍は若草城へ駈けつけ、白妙姫とお夢、絃之介と豆太郎と二組の瓜二つに騒動を起したが、狸軍の化け方で逆賊を悩まし全部捕えた。満月の夜、若草城と狸王国で、二組の恋がめでたく結ばれた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く