チャッカリ夫人

劇場公開日:

解説

連続ラジオ・ドラマを、「新婚たくあん夫婦」の長瀬喜伴が脚色し、同じく瑞穂春海が監督に、布戸章が撮影に当った。出演者は「江戸の夕映」の淡島千景、「次郎長三国志 完結 荒神山」の若原雅夫、「新婚たくあん夫婦」の片山明彦、「若旦那と踊子」の日守新一と淡路恵子「二十四の瞳(1954)」の浪花千栄子のほか、幾野道子、紙京子、草間百合子、大坂志郎、七浦弘子など。

1954年製作/79分/日本
劇場公開日:1954年10月6日

ストーリー

結婚十年、春子は平凡なサラリーマンの妻として日々を送って来た。茶苅家の右隣りは退職金で余生を送る舟原老夫妻、左は夫婦共稼ぎの大友純一、マリ子の恐妻一家である。戦争中の疎開先東北からはん子という東北弁の娘が自由と刺戟を求めて上京して来た。彼女は茶苅家に女中代りとして住みこんだが、やがて迎えの婆さんにつれられて帰郷する。五郎は友人茶の木から、恋の橋渡しを頼まれるが、相手はかつて顔見知りの未亡人高井とみ江だった。彼女の勤め先の高給洋装店で、五郎は彼女に再婚の意志はないと聞かされる。二人が話しあっているのを見た大友夫妻が、よけいな告口をしたので春子は俄然緊張する。失恋した茶の木は五郎を誘って小料理屋でヤケ酒を飲む。そこは課長の二号が経営している店だったので、二人は課長と共に酔いつぶれて家へ帰らなかった。怒った春子は妹みどりと夫の甥弘に五郎の品行調査を頼む。若い二人は大変なチャッカリ家で、夫婦の間に立って二重スパイを働き、双方から金を取った。春子は五郎に何のやましい所もないのを知ったが、家を明けた罰として、とみ江の店で上等の婦人服を買わせる。和解した夫婦は連れだって春子の同窓生の演奏会を聞きに行ったが、集った有閑夫人たちは、「旦那と来るなんてバカよ、男友達でも連れて来なさい」と云う。二人は公園のベンチで、改めて夫婦だけの幸せをしみじみと感じた。

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