人生劇場 望郷篇 三州吉良港

劇場公開日:

解説

尾崎士郎原作の『人生劇場』戦後篇で、脚本は岡本功司、監督は「黄金街の覇者」の萩原遼、撮影は「懐しのメロディー」の永塚一栄。出演者は「どぶ」の宇野重吉、「その後のウッカリ夫人とチャッカリ夫人」の佐野周二と久慈あさみ、「二挺拳銃の龍」の宇佐美諄、「芸者秀駒」の利根はる恵、「黄金街の覇者」の堀雄二に小沢栄、月形哲之介、折原啓子、田代百合子、高木二朗、長谷川菊子など。

1954年製作/107分/日本
配給:東映
劇場公開日:1954年9月14日

ストーリー

昭和二十一年、青成瓢吉の故郷三州吉良港には、昔の仁侠の気ッ腑は失われていた。吉良常は亡く、足助一家も無いに等しくYS連盟が、暴利を漁り、暴力を握っていた。八幡宮の祭の日、村娘加代を谷口、赤井、満川達が連盟の暴力から救った事から、不良勢力に対する抗争が起った。谷口が叩きのめされたので、赤井と満川が連盟員を不意討ちした。怒った連盟に対し、赤井等は呑み込みの半助の知恵で足助親分の助けを求めた。連盟は足助一家に果し状を送った。足助一家は飛車角の弟分で、おとよとの恋のために国を去った宮川が帰って来たのを頼りに、起ち上ったが、連盟がそれを暴力主義として警察に訴えた為に、苦境に追い込まれた。宮川は浅草の侠宮立川半兵衛に助けを求め、二人は瓢吉を尋ねた。足助一家は吉良の仁吉の比翼塚を建てるために勢揃いした、という口実を裏づける為に、瓢吉は吉良へ行った。しかし、村民が比翼塚建立に反対したので、足助一家の情勢は好転しなかった。宮川は止めるおとよの手を振り切って、一人で連盟本部へ行き、首領木戸と対決した。命を賭けた宮川の努力の下に連盟は破れ去った。半兵衛の熱意に動かされた村民の後援で、比翼塚建立式が開かれた。吉良を愛する瓢吉、足助、半助、谷口、加代達の後に立つ宮川とおとよの手が固く結ばれた。

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