家庭の事情 おこんばんわの巻
劇場公開日:1954年6月30日
解説
トニー・シリーズ“家庭の事情”第三作。前作「続家庭の事情 さいざんすの巻」の三木鮎郎が原作、小田基義が監督を、多忠修が音楽を担当している。脚本は新人大畠玉樹、撮影は「風流あじろ笠」の藤井春美。出演者は「続家庭の事情 さいざんすの巻」のトニー谷、「夏祭り落語長屋」の有木山太、「続々魚河岸の石松 大阪罷り通る」の並木一路のほか、宝塚歌劇星組の毬るい子がデビュする。
1954年製作/42分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年6月30日
ストーリー
世界的大発明家の卵、戸仁井谷吉は、親の財産、邸宅も売り渡して、今や広い庭の一偶にある物置小屋で研究を続けていた。小屋の中からは毎日轟然たる音響が鳴り響くので、現在の邸宅の主人金満家金田銀三は退去を迫った。銀三は妻銭子と共に娘秋子を元華族袋小路赤麿にめあわせようと企んでいたが、秋子は谷吉に惹かれていた。谷吉の世界人類の為の発明という抱負も、どうやら秋子さん獲得の為の発明研究らしかった。秋子の妹中学生早苗は二人の仲を取持っているが、谷吉からその度毎にリベートを受取っていた。恋の恨みの重った赤暦と谷吉は決闘をするが谷吉は忽ちノサれた。しかし遂に谷吉は自動喧嘩機を発明して攻撃を開始。一方、かねて金田家の財産を狙っていた赤麿は銭子の七千万円のダイヤを盗むが、これまた谷吉の新案の機械で逮捕した。さすがの金田夫妻も谷吉と秋子の結婚を許した。悩ましい二人のスイト・ホームには谷吉の新案の機械が一齊に動き出す。抱擁促進椅子、愛情促進椅子、自動喧嘩機等々……。