関八州勢揃い

劇場公開日:

解説

池上金男と椎名文の共同脚本より、「舞妓物語(1954)」の安田公義が監督する新東宝の天保水滸伝映画で、撮影は「剣侠江戸紫」の河崎喜久三、音楽は「里見八犬伝(1954)」の高橋半。「剣侠江戸紫」の大河内傳次郎、「ママの新婚旅行」の長谷川裕見子、「女の暦」の舟橋元などが出演している。

1954年製作/83分/日本
劇場公開日:1954年7月6日

ストーリー

天保の頃、関八州の百姓達は打続く天災で困窮を極めていた。前橋の親分白銀屋銀次郎は代官の山岡甚太夫と結び、十手をかさにきて悪業の数々を重ね、百姓達の反感をかっていた。そんな所へ、長旅の草鞋をはいていた大前田栄五郎が、馬子の国定忠治を率いて帰って来た。栄五郎は全国のやくざに人気があり、栄五郎帰るの報に慌てたのは今迄その縄張りを荒していた白銀屋一家であった。しかし栄五郎は一向平気で長福寺の白雲和尚と談笑したりしていた。或る日栄五郎は頼まれて飯岡、笹川両家の喧嘩の仲裁をしたが、その帰路、白銀屋にそそのかされた新助に襲われた。だが新助は忠治に捕えられ、栄五郎の計いで白雲和尚の所へ預けられた。貧欲な白銀屋は山岡と結托して農民を苦役に服させようと企み、天災にあえぐ農民達の味方をして栄五郎が立ち上ったという噂さが各地に広まると、栄五郎を慕うやくざ達は続々と大前田村へ集って来た。大場の久八、飯岡の助五郎、笹川の繁蔵などの応援を得、江戸屋、福田屋に励まされ、白雲和尚に悟された栄五郎は、喧嘩は絶対にいけないという彼のモットーを越えて遂に立ち上った。時を移さず関八州勢も斬り込んだが、代官所に陣取る白銀屋一家は多勢。忽ち敗色の濃くなったその時、急を聞いて駆けつけた八州取締役は、はからずも数年前栄五郎が危機を救った中山誠一郎だった。思わずあがった観声の中で、栄五郎と誠一郎は手をとりあった。

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