弥次喜多金比羅道中

劇場公開日:

解説

「四人の母」の佐伯幸三と中川順夫が共同で脚本を執筆し、「右門捕物帖 妖鬼屋敷」の毛利正樹が監督している。撮影は「続家庭の事情 さいざんすの巻」の藤洋三。出演者は「宝さがし百万両」の伴淳三郎、柳家金語楼、森川信、「三代目の若旦那」の藤間紫、流行歌手鶴田六郎などである。

1954年製作/88分/日本
劇場公開日:1954年6月1日

ストーリー

浅草観音様の境内で催された富籤の特賞「金比羅参り」を当てた弥次さん喜多さんは、自優のノドをはりあげ乍ら旅に出た。途中出会った鳥追姿の大姐御夜桜お綱に二人は心惹かれるが、お綱は二人には一向構わず、隣室の若侍を見張っている。表通りを行く一団の武士もどうやら若侍を狙っているようである。しかも軒下には虚無僧が不気味な笛の音を吹き流していた。翌日天下の嶮にさしかかった二人の頭上に突然深傷を負った若侍が落ちて来て、一通の封書を手渡すと息絶えた。以来二人はお綱に色仕掛で眠り薬を飲ませられたり、ゴマの蝿東海の辰に裸にされたり碌な事はない。とかくするうちに四国の船乗場に着いた。二人は金比羅船の中で縁起の悪い密書を巡礼の少女の荷物に滑りこますが、そんな事を知らぬお綱は二人を船牢に閉込めた。しかしもはや用の無くなったお綱も一団の武士達に船牢に入れられたので、後悔した彼女は弥次さん喜多さんに凡てを打明けた。蜂須賀藩の悪家老仁木源左は藩主の妾とグルになって自分達の間に生れた子供を継がせようと企み、行方不明になった本妻の子万姫と証拠の密書を探し求める柳沢金吾一派を阻止し、かくして道中争奪戦が展開されたのであった。これを知って振い立った弥次さん喜多さんを同船の虚無僧が救ってくれた。実は彼こそ柳沢金吾であり、巡礼の少女は万姫であったのだ。そこでお綱が先ず水芸師に化けて城中に入り、密書を殿様に渡すと共に柳沢、弥次さん、喜多さんの奮闘によってお家騒動は目出度く解決した。

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