続水戸黄門漫遊記 副将軍初上り
劇場公開日:1954年4月13日
解説
「水戸黄門漫遊記(1954)」の続篇。第85号紹介の「水戸黄門漫遊記(三部作)」は第一部、第二部のみ映画になり、残りの第三部を尾崎十三雄が一部分書き変え更に新しいエピソードを加えたのがこの「副将軍初上り」である。併せて85号「水戸黄門漫遊記」紹介の訂正をしておく。スタッフ、キャストとも略前作と同様であるが、今回は音楽を高橋半(「謎の黄金島」)、美術が吉村晟に変っている。
1954年製作/93分/日本
劇場公開日:1954年4月13日
ストーリー
民情視察の旅を続ける黄門様一行は女賊お蝶も加えて三州岡崎の御城下にやってきた。ところが時の将軍綱吉の生類憐れみの令が幅をきかせて城下はお犬様でてんやわんやである。黄門様一行が泊った宿の娘お光も、母お梶の愛犬が行方不明になった事を楯にとられて、町奉行榊原主膳の馬鹿弟新太郎との結婚を迫られていた。黄門様は将軍家に寄贈するお犬様を盗み出させ宿の天井裏に隠したので、町奉行は大慌てである。間もなく黄門様の仕業と嗅ぎつけ、烈火の如く怒って宿にやって来るが、黄門様は百姓親父の仮面を脱いで家老西村総太夫と奉行榊原主膳を懲しめた。 お家騒動の巻--成瀬藩の犬山城では側室お島の方が嗣子信千代君を排して我が子錦之助を立てるべく、家老黒岩伝右衛門と結び、旅役者嵐三徳、亀蔵、彦八を偽の黄門一行に仕立てて錦之助相続披露を謀った。乳母綾乃よりこれを聞いた黄門様は名古屋で逢った長吉夫婦の息子政吉を信千代君の代りにして披露式場に乗りこむ。信千代君が偽ものである事を黒岩は見破り、城中広間に大立廻りが展開されるが、助さん格さんの働きで悪人輩を絶滅する事が出来た。