殴り込み二十八人衆

劇場公開日:

解説

「南国太平記」の高岩肇、「真田十勇士」の村松道平、「続々魚河岸の石松 大阪罷り通る」の笠原良三合作の脚本から「やくざ狼」の萩原遼が監督するやくざ物。「逆襲!鞍馬天狗」の杉田正二が撮影し、音楽は「怪盗まだら蜘蛛」の山田栄一の担当。「真田十勇士」の月形龍之介、大友柳太朗、「南国太平記」の花柳小菊、高千穂ひづるなどが出演している。

1954年製作/79分/日本
劇場公開日:1954年2月10日

ストーリー

次郎長一家は富士川堤で黒駒の勝蔵一家と争ったが、土地の貸元岩淵の庄右衛門は祭礼を口実に両者を仲裁した。然し勝蔵は賭場荒しを止めないので、次郎長は大瀬の半五郎、鬼吉、鶴吉に命じて勝蔵の子分等を追払わせ、庄右衛門とその娘お鈴の危難を救った。勝蔵は尚も安濃徳と組んで反撃を策する。半五郎は勝蔵の本拠に次郎長の手紙を届けに行き、莫連女になり変った幼馴染お篭に会った。勝蔵の暴状は尚も募り、庄右衛門は彼のため非業の死をとげた。次郎長はお鈴を手もとに引きとると同時に、子分を手分けして西下する勝蔵を追わせた。寺津の間之助方で、次郎長は旧知の羽黒の勘六に会った。黒駒への義理から勘六は次郎長の命を狙ったが失敗する。然し次郎長は快く彼を許し、感動した勘六は勝蔵の許を出ようとして斬られ、来合せた半五郎に黒駒が雲風亀吉の家に隠れていると告げて死んだ。勢い立った次郎長一家は直ちに殴り込んだが、黒駒は逸早く逃亡し、半五郎は鉄砲傷を受け、お篭に救われて鉱泉宿で治療を受ける。彼を慕うお鈴は清水から飛んで来たが、彼女をやくざ者の女房にしたくない半五郎は、冷い言葉で追い帰そうとする。が彼女の純情に打たれたお篭は自ら身を引いて淋しく旅に出る。やがて次郎長一家は半田から船で伊勢へ渡ろうとしたが、お篭の知らせで駆けつけた次郎長一家の追撃をうけ、半五郎はついに勝蔵を斃して宿年の恨みを晴らした。

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