嘘(1954)

劇場公開日:

解説

厚生省、中央児童福祉審議会推薦のテレビ映画第一回作品で、小学生の綴方の生んだ実話に取材している。脚本は「ボート8人娘」の岡田豊、監督は「クイズ狂時代」の佐藤武。「東京物語」の三宅邦子のほか、劇団民芸の人達が出演している。

1954年製作/67分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1954年10月12日

ストーリー

六月のある日、浦和市保健所附近でバスから降りた小学五年生の花井隆志は、竹中浩三のトラックにはねられ重傷を受けた。唯一の目撃者の小島の証言の結果、竹中運転手は不起訴となった。事実は竹中の不注意だったのだ。級友の長尾君、葉山光江さん達は自治会に取り上げ、事故現場附近の人々の証言を求める活動を開始したが、大人達も検察当局も黙殺した。担当の横江教官や野崎校長は教育上由々しき問題であるとして少年達の純真な行動を援護し、隆志の父も自分の子供だけの問題でないと悟って民事の訴えを起した。かくて事件の再調査が命じられ、公判が開かれた。次々と証言台に立つ可憐な学友達の友情と純心の抗議に、“大人の嘘”は次々と崩れた。最後に隆志の母は被告に「子供が嘘を信じるようになったら、純真な子供の世界は真暗になります。どうぞ貴方のお子さんの為にも親として真実を言って下さい」と涙と共に訴え、被告は遂に一切を告白した。

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