続魚河岸の石松
劇場公開日:1953年6月10日
解説
内外タイムス連載宮本幹也の原作の映画化「魚河岸の石松」の続篇で前作館岡謙之助に替って「新婚のろけ節」の笠原良三が脚色にあたった。監督小石栄一、音楽飯田三郎は前篇と同じ顔ぶれだが、撮影は「人生劇場 第一部」の藤井静。キャストも河津清三郎、島崎雪子、折原啓子、星美智子など前篇通り、他に「七番街襲撃」の宇佐美諄、「女間者秘聞 赤穂浪士」の阿井三千子などか出演。
1953年製作/80分/日本
配給:東映
劇場公開日:1953年6月10日
ストーリー
魚河岸の石松こと松吉は余興の舞台劇「森の石松」に扮したが、殺されるのは嫌だと敵役のキノキンこと金太と大喧嘩して芝居はめちゃめちゃになる。二人は仲直りの酒席で再度の喧嘩になったが、翌朝キノキンの溺死体が発見されて大騒ぎが起る。当の石松も酔ったはずみで自分が殺したと思いこみ、瀬川に勧められて銚子の網元水源の家へ行く車中で、ストリッパーのプリに追いかけられて閉口する。銚子では水源のボスぶりに腹を立て正義派加治丸に好意を持つ。土地の芸者福太郎の顔を見て石松は驚いた。東京の〆蝶と生写し、それもその筈、二人は本当の姉妹だった。水源のアプレ娘絹子は純情な水産学生河村を無視して石松を追い廻す。そこへ美智子が死んだ筈のキノキンと一緒に現われた。死んだのは彼のジャンパーを盗んだ男だったのである。こうして石松は美智子に福太郎、銚子へ巡業に来たプリから追いまわされた末、ついに出帆間際の練習船に飛びこんだ。水源は生魚商組合の収益問題から加治丸と対立、石松は水源の部下を海中に投げこんで大あばれの上、女達を陸に残して出航すると、意外船中に男装のマノン由美が乗っていた。船は爆破して二人は筏の上に合乗り、次第に近づく陸地を前に、由美はいつまでも石松を追っかける決心をした。