現代処女

劇場公開日:

解説

企画は「彼女の特ダネ」の米田治、京都伸夫の原作から「十代の性典」の須崎勝弥と赤坂長義のコムビが脚本を書き、「明日は日曜日」の監督佐伯幸三、撮影峰重義、音楽飯田三郎、美術木村威夫など同じ顔ぶれを揃えている。出演者の主なものは、「夫婦」の杉葉子が大映初出演、「新婚のろけ節」の三田隆と船越英二、「十代の性典」の千田是也と見明凡太朗、南田洋子、「生きる」の丹阿彌谷津子などである。

1953年製作/93分/日本
劇場公開日:1953年3月12日

ストーリー

立花針子はラジオ日本の女性プロデュサーとして活躍していたが、名プロデュサー糸井剛介に師事すると共に彼を愛してもいた。糸井は過去に歌手の薬師寺みどりと一度だけ過失を犯したことがあったが、今では彼も針子を愛していた。二人の愛情の同情者はバアのマダム森子で、森子のパトロンははからずも針子の父であった。針子も実は父の二号の娘で、母は待合を経営していた。自分の出生についてのひけ目は、彼女をかえつて人一倍勝気な、仕事熱心な女性に仕立あげた。みどりは糸井の心が最早自分にないと知ったとき、仕事の上で自分のルーズさに対して厳しい針子への反感からも、糸井を偽ってさそい出し針子の母の持合へ連れ込んだ。これはみどりとの過失を心で許していた針子にとっても大きな傷手で、彼女の心は糸井に対して閉されてしまった。糸井はその後一夜漬作家菊森との喧嘩からラジオ日本を辞職して東京放送へ入社した。そのためラジオ日本の一周年記念放送のプロデュサーの大任が針子に与えられた。糸井は針子の仕事を蔭ながら援助したが、彼女はかえって彼が妨害していると誤解した。しかし彼がそのため東京放送を首になったと森子からきいて、初めてその真情にうたれる。針子の父も娘のため森子との関係を清算し糸井と針子の結婚を祝福した。

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