恐妻時代

劇場公開日:

解説

「結婚案内」「足にさわった女(1952)」の藤本真澄の製作で、「慟哭」の猪俣勝人に大木英吉が協力して書いたオリジナル・シナリオを、「浅草四人姉妹」の佐伯清が監督している。撮影は「続三等重役」の飯村正、配役には、「クイズ狂時代」の小林桂樹、「戦国無頼」の浅茅しのぶをはじめ、「続三等重役」の河村黎吉、千石規子やその他のバイプレーヤーの人々である。

1952年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1952年10月30日

ストーリー

住宅会社の技師宇津見慎一は、朝日土地の女社員帰山恭子さんと知り合って結婚したが、会社の宴会その他で見せつけられる他の既婚社員のような恐妻家にはなりたくないと決心した。ところが新婚旅行から帰って来たとたん、恭子さんのすすめで彼女の実家に同居したのがそもそものミステークで、養子型恐妻家となった自分の姿を見出すばかりであった。これではならじと無理に未完成の社宅へひっこし、遂にその家も完成、新築祝いに社員を招いて大いに亭主関白ぶりを発揮したまではよかったが、その翌日恭子さんに実家へ帰ってしまわれてすっかりしょげ込んでしまった。しかしその恭子さんが突然帰って来てくれてやれうれしやと思う間もなく、つきつけられた六箇条の誓約書を渋々受諾するより仕方なかった。このことが社内に知れわたり、恐妻家連盟から進退をとわれ、あやうく連盟に加入させられそうになったので男子の恥とばかり家へかえって恭子さんと大乱闘、恭子さんは実家へ、宇津見君は大谷部長宅へ走った。しかし大谷家ではそのため夫婦間の大喧嘩となり、いたたまれなくなった彼はすごすごわが家に帰った。そこには意外、恭子さんも帰っていて、二人ははじめて恐妻は愛妻に通ずる真理を発見した。

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