踊る街

解説

タップ・ダンサー中村弘高が独立プロによって製作し、永富映次郎が演出に当たった作品。撮影には中村正治が当たっている。出演者は、中村弘高を始め、白鳥みづえの兄白鳥紀夫、挿絵画家志村立美、落語家古今亭今輔、生駒雷遊、高尾光子、横尾泥海男などである。

1953年製作/日本

ストーリー

かつてタップ・ダンサーのNO1ともてはやされた弘吉は、今ではうらぶれて、一人淋しく鉄道線路伝いに歩いて東京への旅を続けていた。呑気者の弘吉は途中で金坊という少年を拾って、今度は二人連れの旅で歩き続けた。東京へやっとたどり着いた二人は、江戸っ子気質の宣伝屋の傳さんに拾われて、タップ・ダンスで街を行くサンドイッチマンになった。ある日ギャング事件の渦中に飛び込んだ弘吉は、そのまま金坊を置いてきぼりにして姿を消してしまった。金坊はこの事件の被害者瀬川一家に引き取られて幸福に暮らしていたが、弘吉に会えないことが何よりも淋しかった。弘吉もやっぱり金坊を見失ってから街から街へと探し回っていたが、先日のギャングの一味に見つけられ、追われて飛び込んだキャバレーで即席のタップを踊ったところ、これが大喝采を博した。やがて深夜の街に出て再び歩き続け、夜明けの頃ふとある邸宅で金坊の姿を見つけるが、そのあまりにも幸福そうな様子に、弘吉は黙って去っていくのだ。

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スタッフ・キャスト

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