爆破命令のレビュー・感想・評価

冒頭から火薬運搬中のトラックの爆破、タイトルは爆破命令だが派手なのは最初だけ。乗っていたのは香港の麻薬王、なんで麻薬を運ぶのに悪目立ちする火薬運搬車を使ったんだろう。やがて、王を殺した犯人を見つけるために香港の麻薬組織から陳丁堂（二谷英明）という男がやってくる。日本の麻薬ブローカー井上商事の手を借りて調査を始めます。てっきり敵役は日本のやくざ組織かと思いましたが地味な展開。トラックを運転していた運び屋の内海を探すために娘の紀子（香月美奈子）に尋ねますが半月前から消息不明・・。暫くはそんな陳の調査が続きます。ラストになって伏線回収、一気に真相が明らかに、二谷英明さんが陳の役をやった意味が解りました、ミステリーとしては日活の割には色恋も無く硬派な出来でした。