桃太郎侍 江戸の修羅王 南海の鬼(1960)

劇場公開日:

解説

山手樹一郎の原作を「水戸黄門漫遊記 怪魔八尺坊主」の尾形十三雄が脚色し、「旗本と幡随院 男の対決」の深田金之助が監督した娯楽時代劇。撮影は「水戸黄門漫遊記 怪魔八尺坊主」の脇武夫。

1960年製作/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年5月7日

ストーリー

◇江戸の修羅王 夜の向島堤で、黒覆面の一団に襲われている武家娘を若侍が助けた。お化け長屋の居候で桃太郎と名のる不思議な若侍だ。武家娘は丸亀藩江戸家老神島伊織の娘百合だった。仕置家老鷲塚主膳と讃岐守の愛妾お梅の方が結託したお家のっとりを謀む陰謀ののろしが江戸屋敷の新之助君にまで及び、黒覆面の一団も主膳がさし向けた刺客だという。桃太郎にとって丸亀藩は、双生児ゆえに厳しい宿命を負わされて人生の裏街道を歩まされたみじめな生いたちの思い出がある。讃岐守は毒を盛られて廃人となり、新之助もまた主膳腹臣の伊賀半九郎に毒を盛られて病床に身を横たえる有様となった。桃太郎の出生の秘密を知らぬ百合は、新太郎と瓜二つの桃太郎に若君の身代りをつとめてくれといった。桃太郎は丸亀藩に対する憎しみも忘れて鬼退治を決意した。新之助になりすました桃太郎の行列は江戸を発った。半九郎は道中の要所要所に計略の限りをつくして行列を待ちうけた。大曲り附近の間道の釣橋で、四方から飛んで来る銃火の洗礼に桃太郎、百合らは窮地に追い込まれた。 ◇南海の鬼 桃太郎ら一行は、吊橋の太綱を切って谷底に逃がれ九死に一生を得た。半九郎に命じられた桃太郎殺害の命も忘れ、小唄の師匠小鈴は逆に宇都谷峠に待つ半九郎の計略を知らせた。桃太郎に恋心をよせるようになっていたのだ。しかし、百合が主膳の弟大学のために捕えられた。小鈴もやがて半九郎に捕えられた。桃太郎は百合を救うべく新之助を名のって大学の邸にのりこんだが、失敗した。百合の処刑が決まった。鬼女ヶ原の刑場。一瞬、執行人の槍が半九郎と大学の喉元を狙っていた。執行人は桃太郎の変装だった。

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