俺から行くぞ
劇場公開日:1960年4月19日
解説
「スピード狂時代 命を賭けて」の甲斐久尊の脚本を「御存じ いれずみ判官」の佐々木康が監督した青春編。「空港の魔女」の三村明が撮影した。
1960年製作/77分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年4月19日
ストーリー
哲也は父修作のほか、継母美代と美代の連れ子である昌行を兄にもつ次男坊だ。哲也は美代になじまず、美代も昌行のことばかり気をつかった。昌行には奈緒美という女がいた。美代は勿論知らない。哲也は拾った定期入れを歌手のユリに渡すため「クイン」に行った。そこで、昌行と奈緒美を見た。ユリはバンドマスターの坂本に狙われていた。哲也は坂本をなぐった。家では修作と美代が口喧嘩をしていた。美代が盗まれた五万円を昌行が盗んだとは知らず哲也が盗んだというのだ。修作は哲也をかばった。昌行も哲也に自分の罪をかぶせようとした。哲也は淋しかった。ユリのアパートへ行った。両親を失っているユリは、涙を流しながら哲也の言うことを聞いてくれた。哲也は元気になった。修作は哲也の勉強部屋にある肖像画を見て呆然とした。その画の婦人は別れた前妻だった。それは哲也がユリから貰ったものだった。哲也とユリ、二人の母は同じ人だったのだ。ユリが自動車事故で入院した。ユリの入院中、アパートに残された文鳥が死んだ。哲也は同じような文鳥を見つけてユリをがっかりさせまいとした。小鳥屋さんをさがしていると、グレン隊に囲まれている昌行に出会った。グレン隊には奈緒美の情夫もいた。哲也は昌行を助けた。昌行は五万円の件を父母にうちあげた。--ユリの退院の日が来た。父とともに病院に向う哲也の顔は明るかった。