生首奉行と鬼大名

劇場公開日:

解説

葉山浩三・八田雄三の脚本を、「女奴隷船」の小野田嘉幹が監督した、大岡越前守と与力・池田大助が活躍する娯楽時代劇。撮影は「人形佐七捕物帖 裸姫と謎の熊男」の河崎喜久三。

1960年製作/74分/日本
原題または英題:Mid-summer Affair-Underwater Series 4th
配給:新東宝
劇場公開日:1960年3月20日

ストーリー

将軍吉宗の頃、江戸の町に娘さらいが横行した。あとに「将軍の愛妾として召し出さる」と紙片が残されるところから、民衆は将軍をのろっていた。対策に腐心した大岡越前守は、八丁堀与力の池田大助と目明し竹八を使って謎をさぐっていた。一方、将軍の妹玉姫に思いをかけたかどで御役御免となった旗本榊原幸之進と彼をしたうスリの銀次もこの事件をさぐっていた。将軍を恨む彼が娘さらいをやるのではないかと疑われていたからである。神君家康公の坐像を祭る式典で、除幕をする玉姫が何者かにさらわれ、娘の生首が坐像のある場所におかれているという事件が起った。深川の料亭松乃屋で玉姫をさらった犯人は幸之進だといっている片目の権太と、銀次は喧嘩をした。そこで幸之進の人形師匠猿斎が奥の座敷に消えるのを銀次は見た。恋人お蝶にさぐらせると、彼は上総屋玄兵衛、亀井藩家老宍戸兵庫と会って抜け荷の計画をしていた。座敷を出る猿斎と権太をつけた銀次は松雲寺で二人を見失った。数日後、銀次は幸之進を捕えたが、彼は何者かに殺された。上総屋がくさいとにらんだ銀次は、土蔵にしのびこみ舶来銃の山を発見した。かくれてのぞくと、娘千鶴に悪事を問いつめられ、自首しようとした上総屋が兵庫に斬り殺されるのが見えた。一味の本拠が松雲寺にあるとみた銀次は、越前守に配下を動員して寺を囲んでもらい、行方不明になっていた幸之進を助け出した。他方、兵庫一味は江戸でさらった娘たちを、海上で連発銃と交換しようとしていた。だが、海賊にばけた越前守配下が兵庫を追った。その頃、豊前守上屋敷では、豊前守が玉姫に言いよっていた。玉姫を思うあまり、幕府をのろい、総ての悪事を動かしていたのは彼だったのだ。越前守と協力し、幸之進と大助は玉姫を救い出し、総てを解決した。

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