女賭博師奥ノ院開帳

劇場公開日:

解説

「縄張はもらった」の石松愛弘が脚本を執筆し、「フリーセックス 十代の青い性」の井上芳夫が監督した女賭博師シリーズ第十作。撮影は「女賭博師尼寺開帳」の中川芳久が担当した。

1968年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1968年11月16日

ストーリー

銀子は妹のみどりと共に奇術団松旭斎一座の売れっ子スターだった。座長の松旭斎は、銀子の成長ぶりに目を細め跡目を継がせようと考えていた。しかし、銀子は、孤児だった自分を養育してくれた松旭斎の温情にむくいるため、跡目はみどりに継がせようと決め、好きな賭場に通いつめていた。松旭斎は、そんな銀子に業を煮やして勘当を言い渡した。一座を後にした銀子は、賭場から賭場へ渡り歩き、賭博師としての腕を磨いた。そんなある日、銀子はある賭場で、見知らぬ老人に出会った。老人は銀子を飲み屋に誘って神業のようなツボさばきを見せて彼女を驚愕させた。それから数日が流れた。港町にやって来た銀子は、一座で妹みどりの介添役をしていた三吉に会った。三吉の話では、松旭斎が一年ほど前に何者かに殺され、一座は解散しみどりと三吉は、ドサ回りをしているとのことだった。銀子は早速みどりを訪れ、松旭斎が殺された時、握っていたというサイコロを譲り受けた。それ以来、銀子は旧知を尋ね単身犯人の探求に乗りだした。岡野を訪れ、そしてツボ振りの喜助を尋ねた銀子は、松旭斎の握っていたサイが竜虎のサイの片割れであることを知った。さらに喜助は竜虎のサイを疾嵐の辰が所持していると教えた。銀子がその辰とめぐり会ったのは河井の賭場だった。銀子は辰に松旭斎殺しの一件を尋ねたが当時辰は刑務所に入っていたとのことだった。全国の胴師の寄合いが開かれた夜、銀子は竜次と対決した。その最中、竜虎のサイを見て動揺する竜次を、銀子は、見逃さなかった。だが、その直後竜次は唐沢一家の手によって殺されてしまった。唐沢はみどりと三吉の出演しているストリップ小屋を経営していたが、みどりが裸になることを拒むと二人を軟禁してしまった。さらに岡野のシマを狙う唐沢は、みどりを囮にして、盆で縄張りの決着をつけようと申出た。賭場は、岡野が銀子を唐沢が辰を胴師に立て開かれることになった。勝負を前に、松旭斎の墓に詣でた銀子は、後を追って来た辰が自分の実の父であることを知り、運命の厳しさに憤然とするのだった。その夜、岡野組と唐沢組の浮沈を賭けた一戦が開かれた。銀子の早業は冴えていたが、名にし負う辰が相手では、容易に勝負は果てなかった。銀子の顔が苦痛から解放されたのは、百番目のツボが置かれた時だった。勝負に負けた辰は銀子の前で自殺したのだった。

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