続 浪曲子守唄
劇場公開日:1967年4月1日
解説
「浪曲子守唄」の池田雄一がシナリオを執筆し、鷹森立一が監督したやくざもので、“浪曲子守唄”シリーズ第二作目。撮影も前作同様西川庄衛。
1967年製作/88分/日本
原題または英題:Daddy's Lullaby
配給:東映
劇場公開日:1967年4月1日
ストーリー
文吾が向う傷のジョーと共に出所した時、文吾の子供健一を預っていた照子は母に死なれて生活に困り、健一を知人に託して遠国に身を売っていた。それから文吾が健一を連れて照子を探す旅が始った。ある雪国の町に来た文吾は関東たつまき一家の銀造の許可を得て香具師の商売を始めたが根岸組に店を壊されてしまった。新興勢力の根岸組はこの町で次第に縄張りを拡げていたのである。親分を何者かに殺された銀造は未亡人のいくと跡継のタカシの成長を楽しみに根岸組に対していた。ある日、この町で女中をしている照子を見つけた文吾は彼女を妾にと狙う根岸から救い出し、逃してやった。そして彼女の口から銀造の親分を殺したのが根岸であることを知った文吾は銀造にそれを伝えた。そんな騒ぎの中でタカシと健一は仲良しになっていったが、照子のことや、またあくまで対抗する銀造に腹を立てた根岸は、タカシをさらった。それを聞いて根岸組に駆けつけた文吾は、そこの用心捧におさまっているジョーを見て驚いたが、タカシを渡すよう根岸に迫った。一方、銀造も親分の仇を討つ好機と駆けつけたのだが根岸を刺したのは意外にもジョーだった。彼は銀造の一人息子で、根岸に近づくため用心棒になっていたのである。根岸の子分たちは親分を失って動揺したが激しい乱闘になり、ジョーは死んだ。そして、生残って散り散りに逃げていく根岸の子分たちがいなくなった後、銀造は一人で罪を負って自首した。いくと共にその銀造を見送った文吾も、健一を連れて再び旅に出るといくに告げた。いつか文吾に好意以上のものを感じるようになったいくだが、ただ黙って見送るより仕方がなかった。