ボスは俺の拳銃で
劇場公開日:1966年12月3日
解説
新鋭山村英司がシナリオを執筆し、「男度胸で勝負する」の村山新治が監督したやくざもの。撮影はコンビの仲沢半次郎。
1966年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1966年12月3日
あらすじ
向田組は暴力追放の世論の手前、一応解散したものの、大平興業の看板を掲げて勢力を広げていた。向田の活躍を苦々しく思っているやくざの黒幕堂本は片腕の浦見を使い、新宿のやくざ多和田を動かそうとする。多和田はまず、向田組の幹部武井をさらった。そんな時に、殺人罪で服役していた五郎が向田組に帰ってきたのである。五郎はすぐさま多和田組の梶原を人質にとった。一触即発の両派の間に、しかし、向田組会長榎本が仲裁に入り、向田組を力で潰そうとする堂本の計画は失敗、堂本は多和田に向田を狙わせる。一方、五郎は事が一段落して新しく滝村、進という子分を得た。やくざの正体を知る五郎は二人に堅気になるよう勧めたが無駄で、逆に進は逃げた五郎の女明美を連れ戻し、五郎に追い出されてしまった。五郎はやくざの自分から逃げ出した明美の気持ちを知っていたのだ。その進をひろったのが武井で、彼はひそかに多和田と通じていた。先代会長の七年忌の法要の時、易々と梶原に向田を射たれたのもそのためである。組の再建を計る五郎は会長榎本を訪ねるが、堂本に脅迫された榎本は無力だった。榎本の言葉の裏に、堂本をも操る人物が政財界にいることを知った五郎は、結局、自分も操り人形にしか過ぎないことを悟った。しかし、五郎にとっては、もはやこの世界だけが生活の場だったのだ。五郎は、大井競馬場で、裏切り者武井を斬った。そして、勝利の園遊会を催している堂本たちの所へも斬り込んだ。五郎の刃の下に、堂本と多和田は倒れたが五郎もまた、用心棒中島の拳銃に射たれた。倒れ伏す五郎、しかしやくざの運命を総て覚悟の上でのこと、五郎の死顔には皮肉そうな笑いが浮んでいた。
スタッフ・キャスト
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高石五郎梅宮辰夫
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向田秀男岡田英次
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伊地知健近藤宏
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武井英一郎江原真二郎
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菊川進谷隼人
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古市俊介室田日出男
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滝村徹三井川比佐志
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岩佐鴻一郎小林稔侍
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入江正直日尾孝司
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多和田一角藤田進
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権藤哲太郎植田灯孝
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中島厳曽根晴美
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梶原敬二今井健二
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片岡重臣宇佐美淳也
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片岡美登利大原麗子
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菊川芳枝安城由貴子
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明美大原麗子
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マリ新井茂子
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野沢片山滉
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堂本大蔵早川雪洲
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浦見善吉内田朝雄
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榎本武市佐々木孝丸
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瀬戸内大作神田隆
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当間田村保
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刑事河合絃司
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よし菅井きん
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向田の兄弟分三島一夫
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中年男打越正八
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つれ込み旅館の女中久保伊都子
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多和田組子分A佐藤汎彦
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多和田組子分B土山登志幸
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多和田組子分C桐島好夫
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榎本の子分A佐川二郎
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榎本の子分B山内修
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仁義の墓場