「イングリッド・バーグマンやらジャクリーン・ビセットやら」オリエント急行殺人事件(1974) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
イングリッド・バーグマンやらジャクリーン・ビセットやら
クリックして本文を読む
豪華な列車で旅する中、ラチェット氏が殺された。死体の横には燃えた手紙。そこに書かれた文字を炙り出す方法が新鮮だったよ、ポワロ。a-i-s-y。かつてのアームストロング家の事件で殺された娘デイジーを思い出し、ラチェットが実行犯であると確信するポワロ。彼の秘書を尋問し始める。
結末がだいたいわかっていると、どうも面白くない。映画の作りにしてもポワロの喋りすぎの演出によって、嫌悪感も沸いてくる。元々が過去の事件の被害者とそれに関係する不幸を背負わされた人たち。独壇場となった推理演説が長すぎるため12人の乗客が行動を起こさないのも疑問だ。まぁ、列車が雪のためストップしているのでしょうがないのかもしれないが・・・
しかし、真相がわかったところで報告が大変ややこしい。12人の客が次々と復讐のためラチェット氏にナイフを刺していく光景は迫力があるし、ポワロが最後にとった決断には感動できる。だから余計に中盤までの演出の弱さが残念だ。
コメントする