求婚旅行
劇場公開日:1965年10月16日
解説
「けものみち」の白坂依志夫がシナリオを執筆、「あの娘と僕 スイム・スイム・スイム」の市村泰一が監督した“旅行”シリーズ第一作。撮影は大越千虎。
1965年製作/93分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1965年10月16日
ストーリー
週刊ダイナミックの女性記者山本美智子は、独身の流行作家でプレイボーイの誉れ高い石津京太郎と東海道ナイト・ルポの取材に出発した。編集長の原口は、結婚したいと思っている美智子の身を案じて、看視員としてカメラマンの英介を同行させた。石津と美智子はルノー・カラベルで東海道ナイト旅行をすすめ、英介はあとを追った。週刊タッチの女性記者紀子は、養老の滝の予言爺さん酒野酒平と石津の体験ルポを書くため、石津を訪れたが時すでに遅く石津らの後を追った。また週刊世界の記者早苗も石津の後を追い、石津をめぐる女性記者の追跡は東海道に華々しく展開されることになった。静岡にやって来た美智子は、まず売春婦になり、浜松では風俗娘にと大活躍。石津の気持は美智子に次第にかたむいて、看視員の英介の威力も次第に弱まっていった。名古屋の中国飯店で、美智子に求婚した石津は、英介の邪魔だてで、返事は次の機会にもちこされた。だが、石津は美智子への原稿をせっせと書き始めた。一方紀子は石津を鳥羽の無人島で酒平と対面させるため、鳥羽に誘った。しかし、石津が美智子に夢中なのを知って紀子はくさった。その頃美智子は、大阪で最後の取材にはりきっていた。紀子たちをふりきって大阪に着いた石津は、再び美智子に求婚した。美智子は紀子との間を誤解して、英介との結婚を理由にその申し出を断った。週刊世界の早苗も石津を訪れたが、石津は、美智子に堺のゲテ風呂取材を意味ありげに進めた。石津に紹介された後藤に連れられ、ある喫茶店に案内された美智子は、その組織が香港行の国際売春組織であることを知り愕然とした。だが美智子の危機を知り飛び込んだ石津の救けで、美智子は無事香港ゆきをまぬがれ、石津との結婚を承諾するのだった。