狼少年ケン おく病なライオン
劇場公開日:1965年3月20日
解説
大野寛夫の原作を、浜田稔が脚色「狼少年ケン アラビアの怪人 魔の岩の決闘」の芹川有吾が演出した狼少年シリーズ。作画監督は喜多真佐武。撮影は「狼少年ケン ジャングル最大の作戦 おばけ嫌い」の菅原英明と平尾三喜。
1965年製作/24分/日本
配給:東映
劇場公開日:1965年3月20日
ストーリー
ライオンの国の王子ローリは大変な臆病者で、父のライオン王の怒りに触れて、家を追い出された。ライオン王にたのまれこれを知ったケン、チッチ、ポッポ、ジャック、ブラックたちは、なんとかしてローリを強いライオンにしようと、あの手この手でローリを励ましたが、自信を失っているローリには効き目がなかった。ところが、こうもりの森で、大トカゲや大蛇などに襲われ、必死で暴れた末、叩きのめし、どうやら自分の力を信じるようになった。だがこれも、偶然頭に乗っていた木の葉のせいだと思いこむありさま。その時突然マダラ族が攻めて来て、ケン、チッチ、ポッポ、ローリはマダラ族の投げた網に捕えられてしまった。木の葉を失くしたローリはもとの弱いライオンに返ってしまったのだ。が、そんな時ローリは父の言葉を思い出した「自分の力で臆病を治して来い!」ローリはやっと眼ざめ、一瞬のうちに檻をこわし、マダラ族を蹴ちらした。一方ライオンの国では、黒ライオンが暴動を起し、王様は窮地に追いこまれていた。ケンたちはローリと力を合せて黒ライオンを撃退した。王位はローリが、継ぐことになった。「ローリ万歳」ライオン王国に歓声がどよめいた。