花実のない森のレビュー・感想・評価
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若尾文子主演、松本清張原作の佳作
何回観ても、面白い‼️🤗 若尾文子主演、松本清張原作のミステリアスな映画😎✨ 初見は『若尾文子映画祭』(2015年8月13日、角川シネマ新宿)で当時は未ソフト化作品だった。 その後、DVD発売されたので、購入してまた鑑賞😁 この映画、魅力的なのは「美人で謎めいた女」(若尾文子)であり、次々と男たちを虜にしていく😍 また、彼女の兄(田村高廣)が「妹の恋愛に嫉妬する恐さ」も怪しい…😱 箱根あたりの山道を赤い車が走っている。運転しているのは自動車セールスマンの梅木(園井啓介)だが、道端でエンコしている車の女性たちを乗せることになったが、その一人が「とても綺麗な女だな。おまけのオバさんが邪魔だな」と梅木が思うくらいに綺麗な女(若尾文子)であった。 この女に取りつかれた男達が次々と現れる中、セールスマン梅木は「不思議な女」(若尾文子)に魅せられて、過去や素性を明かさない女を探ることに没頭するようになっていく。 そうこうするうちに、この女の周辺の男が次々と刺殺されていき……という流れで物語が進むサスペンス😎 カラー映画なので「怪しい女」を演じた若尾文子も非常に綺麗😍w
若尾文子の謎の美女ぶりが見事
若尾文子映画祭にて観賞。 なんともオドロオドロしい音楽。まるで「怪奇大作戦」だ。(音楽:池野成) 演出は特に凝ったところはなく、謎の美女にのめり込んでいく男のモノローグでストーリーが進む。 若尾文子は、上品で高貴な感じが良い。 松本清張の原作は未読だが、犯人の人物像なり状況なりが深掘りされていないのが清張っぽくない感じがした。かなり脚色してるのだろうと思う。 みゆき(若尾文子)を取り巻くスキャンダラスな設定に重心がおかれているので、真相が明らかになる終盤は余りにも唐突。ただ唐突だからこそ映画的には衝撃的で面白い。(脚色:舟橋和郎) 田村髙廣の怪演は、正に「怪奇大作戦」的と言える。 昭和サスペンスにありがちな、金持ちの洋館住まい。当時のセレブはあんな暮らしがステータスだったのでしょう。 冒頭で登場するホテルニューオータニ(劇中はホテルオーハラ)の表に「Merry Christmas」の飾付けがあったが、見間違いかな?冬っぽくはなかったので。 富本壮吉監督のことはよく知らないが、大映の中堅監督だったようで、大映が映画から撤退した後はテレビを主戦場とし、2時間サスペンスの黎明期に松本清張作品を多く手掛けている。 あの「家政婦は見た」を産み出した監督だそうだ。
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