太陽西から昇る

劇場公開日:

解説

当舎達治の同名小説を「仲間たち」の中島丈晴が脚色「花嫁は十五才」の江崎実生が監督した青春もの。撮影は「出撃」の横山実。

1964年製作/87分/日本
配給:日活
劇場公開日:1964年6月18日

ストーリー

小倉康子は、教授の紹介で小野寺建設の社長令嬢小野寺亜紀の家庭教師をつとめることになった。亜紀の母が早く死んだため、小野寺家は、父重樹と女中シノ、それに居候の日下浩の四人暮しだった。浩の父は、小野寺建設の計理課長だったが、汚職事件に捲き込まれて自殺したので、浩は小野寺家にひきとられたのだった。どこかすねたような浩を、康子は、ちがう世界に住む人のような目で見た。十七歳の亜紀は、康子に「あと一年たったら浩さんに抱いてもらう約束だ」と言った。一方浩は、知性あふれる康子に、無性に腹がたった。ある日、浩のたまり場“ブルーマンディ”につれていかれた康子はズべ公風の女達のいりみだれる雰囲気に、のまれた。康子は浩に興味をもつと彼のまわりを、くわしく調べた。事件当時の新聞によると日下は、他殺の疑いはありながら、証拠不明のまま自殺に落ちついたのだ。浩はそんな康子に腹をたて、康子に暴行した。悩んだ康子は、家庭教師を辞退しようとしたが、小野寺は、亜紀を浩から守るため防波堤になって欲しいと頼んだ。何事もなかったようにふるまう浩の態度は、康子に興味をおこさせた。一方小野寺は、日下を殺し、高飛びしていた黒田組の幹部竜次を康子が尾行するのを恐れ康子をつれて、ニューヨークに行く手筈をととのえていた。康子は、竜次の一件を浩に伝えるとノンが以前竜次の情婦だったのを利用して、浩と対決させようとした。激しいリンチの末、小野寺が命令したことをつきとめた浩は、小野寺を殺すことを決意した。その頃、小野寺は、康子と亜紀をつれて羽田空港に居た。浩の放った拳銃音に小野寺はあっさりと死んだ。それから二カ月後、康子はニューヨークから帰って来た。巣鴨送りとなったという浩の話を聞いて、自分が浩を愛していたことに初めて気づき浩をなつかしく思った。

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