おふくろ(1964)
劇場公開日:1964年6月14日
解説
「この一本道」の内藤保彦が脚本を執筆「お姉さんの結婚」の酒井修が監督した教育映画。撮影は「妹のぶんも走れ」の福井久彦。
1964年製作/50分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年6月14日
ストーリー
山本みきは、夫亡きあと三人の子供を抱えながら、大衆食堂を経営する母親だ。みきの家族は東大進学を目ざす長男輝男、美容院の見習いをしている長女洋子、それに小学校六年生の昇の四人だ。この店の常連は学業と勤労に心身をすりへらすアルバイト学生で、みきは、そんな学生のために、時には味自慢のビーフ・スープを無料サービスしたりしていた。しかしそんなみきの休む間もない働きぶりに輝男や洋子は心をいためるのだった。そんなおりもおり、近所に大資本によるスーパーマーケットが建築されることが決まった。付近の商店は大恐慌をきたし対策に頭をいためた。そんな時マーケットからみきに食堂主任として来てくれという通知がきた。しかし月収は僅か二万五千円みきは申し出をことわらざるを得なかった。がっかりする母親をみて輝男や洋子は、進学や美容院をやめると言い出しみきをこまらした。が、そんなとき店の常連の学生が父の破産を苦にして自殺しようとして、死にきれず、みきのもとに相談に来た。みきはそんな学生を相手に、母親の嘆きと苦しみを切々と説き聞かせるのだった。そのことばは輝男や洋子にも深い感動をあたえ、自分達のふがいなさを知り、明日から母親と力を合わせて再出発することを誓うのだった。
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